まさかジープで来るとは:せきしろ 又吉直樹著のレビューです。

☞読書ポイント
感想・あらすじ
ずっと気になっていた1冊。せきしろさんと又吉さん。一緒に本を出しているイメージが強く興味があった。わたしは又吉さんのエッセイが大好きなので、そういう意味でも本作はたっぷり又吉さんのエッセイも読めて満足でした。加えて、初せきしろさんということで、どんな文章を書く方なのかということが分かり満足です。
お二人ともなんというか感性のトーンが同じというか、なんとなく雰囲気が似ているということが文章から伝わってくる。なので、どちらの文章なのか、たまに確かめてしまうみたいな....。又吉さんはお笑い芸人なのでオチが結構笑えるものが多いのですが、お二人ともノスタルジックな過去の出来事などを、本当に繊細なタッチで描いているものだから、思わずこちらまであれもこれもと思い出しては懐かしんでしまいました。
本書はおおむね俳句?が交互に詠まれている。そして俳句の途中でエッセイが入り込んでくると言った構成。俳句は自由律俳句集というものらしい。よくわかりませんが、目で見たもの、感じたものをそのまま句にしたといったもので、これも読んでいるうちに結構ハマって来るというか、読む手が止まらなくなります。

何というか、本当に情景がすぐに浮かぶものとか、その背後にあるものを考えたくなるようなものが魅力。そのまんまを描写しているから、句を作るのは簡単そうだけど、いざ自分も真似て作ろうと思うと、これがなかなかできない。やはり日々の訓練が必要なのかもしれません。
そしてエッセイは、さらにお二人の過去などを含め知ることができる。せきしろさんの話は短編小説みたいな読み心地のものも多く、最後までハラハラさせられたりするものも。又吉さんのエッセイは安定の面白さ。どれも面白いが、私的にはすべてをかっさらったと思えるほど「あとがき」に登場した女の子の話が印象的。又吉さんのその時の苦い顔が想像できる。気の毒に....。
ということで、なかなか楽しい本でした。そうそう、モノクロでノスタルジックな写真が挿し込まれています。これはどなたが?と思っていたら、こちらもお二人が撮影したもののようです。結構笑えるものが混じっていますよ。
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