東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を掲載しています。

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!
【関脇】評伝 反骨魂 後藤亘「ミスターFM」と呼ばれた男:延江浩
中瀬さん:
現在92歳になられる後藤亘さんの幼少期から現在に至るまでを、FM東京で部下として働いていた延江さんが、当時を知る数々の証言と本人への取材をもとに描いた1冊。FM東海での奮闘、低迷したFM東京の再建とJ-WAVE逆転、TOKY MXを立て直した裏側まで、後藤さんの大胆で柔軟な経営術が詰まっている。
「ジェットストリーム」の城達也さんの降板にまつわるエピソードは涙なしには読めず、本当にしびれました。私も後藤さんとは面識があって、番組審議会でも月に1回、お目にかかっていた。人懐こい笑顔で、人の話を聴いてくれる懐の深さに感動しました。型破りなリーダー・ミスターFMとして、メディアの一代切り開いた後藤さんの信念と野望が胸に刺さる作品になっています。
本気で何を変えたいとか、人の人生を覗きたいっていう人には間違いなく刺さる内容ですので、皆さん是非読んでみてください。最初、この本を見た時、「エンタメ番付には無理だから」って思いながら読み始めたら、めちゃめちゃ面白かったんですよ。お茶の間の人たちにもおすすめですが、まずはここのスタッフ。「お前ら読め!」(笑)5時に夢中!が奇跡で成り立っているのが分かる一冊になっていると思う。
【大関】 エッセイ 90歳、男のひとり暮らし:阿刀田高
中瀬さん:
「十分でなくてとも自分が納得できれば良し」をモットーに、90歳のひとり暮らしの自由で軽やかな様子を、ユーモアたっぷりに綴った一冊。今、すごく読まれていてる。これまであったようでなかった作品。
老いを深刻にとらえるのではなくて、まぁまぁでいいっていう軽やかな姿勢が全編に流れている。90歳のひとり暮らし、こんなにもしなやかな姿に、読んでいるこちらも、肩の力がふっーと抜けていく。ショートシート名手らしく文体の柔らかさとユーモアの切れ味も健在。
90歳の暮らしをこんなにもチャーミングに書けるのかと驚かされる。私の場合、自分自身が「ひとりの老後」がイメージできるわけですよ。そうなったときに、この本は絶対に役に立つ。大きなヒントがすごく散りばめられている。真似したいことも満載で、親御さんのためでもいいし、自分のためにもいいなと思っています。阿刀田さんの前向きでユーモア満ちた生きた記録。一家に一冊、役に立ちます。
いよいよ横綱👇
【横綱】映画 アグリーシスター
中瀬さん:
グリム童話「シンデレラ」を義姉妹の視点で描いた「もう一人のシンデレラ」の物語。主人公エルヴィラは、母の再婚を機に、妹アルマとともにスウエランディア王国へ移住し、完璧な容姿と家柄を持つ「シンデレラ」こと義姉アクネスと出会う。
母の再婚相手が亡くなり、状況が一変する。国王の妃にするため母はエルヴィラに容赦なく整形手術を施していく。やがて訪れるユリシアン王子の花嫁選びの舞踏会をきっかけに物語は破滅へと転落していく。
当時のエグすぎる整形手術の恐ろしいシーンとか、ダイエット方法とか、さらには靴を履くためにとる信じられない行為とか、どれをとっても強烈すぎて目を背けたくなる悍ましい描写の連続。画面的には美しく目を奪われる。気づいたら私は「エルヴィラ、がんばれ」って応援してたっていう。
現代社会に蔓延するいわゆる「ルッキズム」への痛烈な皮肉も込められている。エルヴィラが味わう痛みと願望にいつの間にか自分も引き込まれていて、見終わった後、恐怖と不快感の強烈な余韻がしばらく残るんですけど、ラストは恐怖を通り越して、何とも言えない逞しささえ感じる。美しさを求め続ける現代だからこそ深く考えさせられる作品です。是非、劇場で堪能してみてください。
後記
今回紹介された本も映画もなかなか面白そうでした。というか、TOKYO MXって、経営的にそんなに大変だったとは.....。そのあたりの裏側がのぞける「反骨魂」は5時夢ファンには必読ですね(笑)それではまた来月♪





