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【感想・あらすじ・レビュー】存在の耐えられない愛おしさ:伊藤亜和

 

 

存在の耐えられない愛おしさ:伊藤亜和著のレビューです。

☞読書ポイント 

今年のマイベストエッセイです。伊藤亜和さんの世界にみなさんも是非一度触れてみてください!感想に書いた内容にピンときた方は、必ずハマると思いますよ!

 

存在の耐えられない愛おしさ

存在の耐えられない愛おしさ

感想・あらすじ 

今年一番読んでみたいと思っていた伊藤亜和さんのエッセイ。それもこれもジェーン・スーさんがXやメディアで何度もでおすすめしていたのでずっとチェックはしていた。でもどんなにおすすめされても本は実際読んでみないと合う合わないは分からない。過度な期待はせず、図書館の順番を粛々と待っていたのであります。

 

そしてようやく読めました。エッセイって数ページ読んだだけでフィット感みたいなものを感じるんですけど、亜和さんのエッセイは自分が好きなトーンの文章を書く方でした。と同時に、亜和さんという一人の女性に惹かれる要素がたくさんあるという嬉しさ。

 

今は亡き大好きなライター雨宮まみさんの文章を読んだ時のあの何とも言えない孤独感とか、彼女を取り巻く色みたいなものにゾクゾクしたものですが、亜和さんの文章にも、あの時の感情を彷彿させられものがありました。そう、私が大好きなタイプの物書きさんだったのです。

 

そしても一人、山田詠美さん。こちらもデビュー作から大好きで読み続けている作家ですが、亜和さんを読んでいると、不思議と「山田詠美の影」がチラつくのです。そうしたらなんと、亜和さんのお母様がエイミーの大ファンで、亜和さんが生まれる前からずっと作品を読んでいたとか。このあたりのエピソードにも、すごくゾクゾクさせられるものがありました。

 

亜和さんのこと全く知らなかったのに、読み進めるうちに何か纏わりつくような親近感が増え続ける。なんだ?この感じは!そして究極は、わたしと彼女はお誕生日が一緒だということ。もちろん年代は違いますが、きゃーー!です(笑)

 

ということで、彼女のバックグラウンドや家庭環境などいろいろあるわけですけど、そういうことをすっ飛ばし、ひとりの人として非常に興味が持てる、この先もずっと彼女の発信する文章に触れていたいな.....って思いました。

 

すでに各種雑誌やポットキャスト、テレビ番組などにも出演されているようで、わたしはいささか出遅れた感がありますが、少しずつ遅れをとり戻そうと思う。

 

 

 

ここまで内容については触れませんでしたが、エッセイ自体は日常の出来事を綴ったものにすぎない。けれども登場する人物がこれまた個性的で目が離せない人々ばかり。パンチのあるおばあさんや、つかみどころのない恋人の存在、つかず離れずの友人など、どの話も亜和さんの視点で綴られている。感じたことをそのままぼやいてみたり、自虐ネタもユーモアで笑わせたり、時々ものすごく危うい行動に走ったり。とにかくずっと読んでいられるなぁ。

 

わたしは若い人のエッセイを読むのが大好きで、今年は亜和さんとくどうれいんさんに注目していたのです。お二人とも素晴らしい文才の持ち主であるわけだけど、わたしは俄然、亜和さんの言葉に魅了されている。塗り絵で言えば、くどうさんはパステルカラーできれいに塗られている。決して線からはみ出さない。亜和さんは重ね塗りをして何色かは不明、線からはみ出して元の形も不明な感じで自由に塗っている。分かりにくい例えかもしれないけど、型にはまらない面白さが魅力だと思うのです。

 

ということで、大満足の出会いとでも言える1冊でした。読み終えようとしていたら、やはり登場、ジェーン・スーさん(笑)巻末で亜和さんと対談しています。スーさん、あちこちで推していただけあって、実に的確に亜和さんのこと、本のことを言葉にしていました。こちらの対談も読みごたえあります!さすがスーさん、わたしの言いたいことが、この二行に集約されていた!ちなみにスーさんは亜和さんのことを「孫」のように見守っている.....とどこかで聞きました(笑)確かに亜和さんの保護者的存在だな。

伊藤亜和プロフィール

文筆家。1996年横浜市生まれ。学習院大学 文学部 フランス語圏文化学科卒業。
noteに掲載した「パパと私」がX(旧Twitter)でジェーン・スー氏、糸井重里氏などの目に留まり注目を集める。各種連載やラジオなどで、物事を独自の視点で表現している。(Amazonより)

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