あやしい探検隊バリ島横恋慕:椎名誠著のレビューです。

☞読書ポイント
感想・あらすじ
や~楽しかった!こういう屈託ない旅はどこまでも楽しい!と実感。ということで、オヤジ4人旅(笑)むさくるしさを感じないでもないけど、これってちょっと珍しいではないですか。ゴルフとか社員旅行などではあり得る組み合わせかもしれませんが、純粋に海外旅行を男4人でっていうパターンはあまりない。女子はその点、いくつになっても女子旅はしますけどね。
そんなことからも、オヤジ4人がわちゃわちゃ言いながら、目的地・バリに向かうのです。ひと昔前の90年代のバリ島。私もこの時期に何度か行っていますが、今こうして読んでみると、なにかものすごく昔のバリ島といった感じがします。今はどうなっているんだろう?でもバリは繁華街以外は変わってないだろうと、勝手に想像しています。
さて、椎名さんですからね、やはり普通の観光とはひと味違う旅になっています。神の山に登ったり、キャンプしたり、川下りしたり、そうかと思えばちょっといいホテルに泊まってみたりと、まさにバリ島満喫!で、これぞ「旅」って感じです。
意外だったのは、椎名さん、初めてのバリ島ということです。なので、初めて目線でいろいろなものを見て感動している様子が伝わってきます。

(本文より)
飲んで食べて、また飲んで。くだらない話から、深い話まで永遠にしゃべりまくるオヤジたち。ケチャに洗脳され、自ら即席ケチャをして蚊に刺されまくったり、地元の美しい女性たちに現を抜かしたり。そのはしゃぎようが伝わってきて、こっちまで楽しくなる。
ゆるゆる旅をしている感じですが、表紙裏にあるバリ島全体を眺めてみると、椎名さんたち、バリ島のあらゆるところに出没していたことが分かる。約2週間くらいか、このくらい余裕があると島全体網羅できるものなんですね。
なんとなくね、こんな風に旅できる大人がいて良かったって思いました。大人になると、コンパクトでお行儀の良い旅になりがちだけれども、好奇心を剝き出しにして、学生みたいにちょっとはしゃいだり、しゃべったりする時間が大人にもあってもいいはず。とは言え、現実はなかなか難しい~。だからこうして本で満足しちゃっている自分がいたりするのですが。
久しぶりにバリ島の雰囲気を味わいたくてこの本を手に取った。いろんなことを思い出しながら読んだわけですが、「ドスン」とジャカルタ空港に着いた....っていう冒頭の文章から早くも思い出し笑い。あれってインドネシアでは普通の着陸なのかな。離陸もすっごい雷が光っていて、これはしばらく無理だろ?と思っていたら、あっという間に離陸してた....など、当時の記憶があれこれ戻ってきました。
まぁ、こういうのも紀行本の楽しさでもあります。バリに行ったことがある人もない人も、ぜひ読んでみて!バリの魅力がたっぷり詰まった、ちょっぴりオヤジ臭のする楽しい一冊でです。チャ、チャ、チャッ。
椎名誠プロフィール
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』『銀天公社の偽月』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『犬から聞いた話をしよう』『旅の窓からでっかい空をながめる』などの写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞した。(新潮社・著者プロフィールより)
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