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【感想・あらすじ・レビュー】人生オークション:原田ひ香

 

 

人生オークション:原田ひ香著のレビューです。

☞読書ポイント 

部屋の様子は心の健康状態が反映したものかもしれません。片づけていくと部屋の景色も、こころの景色も変わってくるかも?

 

感想・あらすじ 

テレビ番組でよくやっているいわゆるゴミ屋敷とか断捨離。とにかく部屋にあらゆるものを溜め込み放置して生活をしている人々の見るにつけ、これはただ怠惰だからってわけでは片づけられないものを感じます。

 

たいていは心になにかしら問題を抱えているケースが多い。例えば、一緒に暮らしていた家族が亡くなり、その喪失感から何もする気になれない、結果、ゴミ屋敷化したとか、若い人に多いのは忙しすぎてゴミ出しできない。それがどんどん溜ってしまい....みたいな感じでゴミ屋敷化。部屋という場所は、その人のこころの状態を反映しているものなのかもしれないとテレビで見るたびに考えさせられます。

 

 

 

 

本書の主人公である叔母のりり子も、不倫からの刃傷沙汰を起こし、家に引きこもっている。引っ越ししてきたときのまま、段ボールが積みあがった部屋。そんな叔母は親族の厄介者な存在。

 

就活に失敗したフリーターの「私」は、叔母の様子を見に行くようにと親に言われ、叔母の家を訪れる。そこには、ブランドものバッグや洋服、食器が溢れる中で暮らす無気力な叔母の姿が。どうにかしようと、彼女はネットオークションでそれらを売り始めるのだが....。

 

ネットオークションやメルカリをやっている人には「あるある」を含め、結構面白いですよ。部屋がスッキリしてくると、叔母さん心も晴れていく。また、叔母さん過去の話も色々誤解があったりと、まぁ、お約束的な流れではあったけど、この話からもやはりその人の部屋とメンタルは、どこか繋がっているんだなぁーと思った。

 

 

 

 

表題作に惹かれて読んだ一冊ですが、二編目の「あめよび」の方が、意外にも面白かった。よく「好きだけど結婚は考えられない」と堂々と言ってのける人がいますが、その心は?っていうのが、本作でよく描かれている。

 

相手のことを「愛している」ってことに決して嘘はないのだけど「結婚」は別。このままの関係でずっと居られればそれでいいのではないか?という彼に対して、彼女は必死に結婚しようと促すが、糠に釘状態。彼の気持ちは揺るがない。本作品のカップルは6年間も付き合ってるからそれなりに好き同士なわけだが、進展することのないなかなかもどかしい関係だ。

 

さて、このふたりの行方はどうなるのか?ラストはちょっとドキドキしたが、まぁ、そうだよね、って結末。「諱」について因縁話は、正直よく解らなかったな。

 

といことで、サクッと読める中編小説でした。ひ香さんの作品は身近なものが多く、キャッチーなタイトルが魅力ででついつい手に取ってしまうものがある。新刊も続々と出されているので、追うのがいささか大変ではありますが、気になるものはどんどん読んでいきたいと思います。

文庫本

原田ひ香プロフィール

1970(昭和45)年、神奈川県生れ。2005(平成17)年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。著書に『三千円の使いかた』『そのマンション、終の住処でいいですか?』『古本食堂』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』『事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング』『人生オークション』『母親ウエスタン』『彼女の家計簿』『ミチルさん、今日も上機嫌』『三人屋』『ラジオ・ガガガ』などがある。(新潮社・著者プロフィールより)

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