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【感想・あらすじ・レビュー】桃を煮るひと:くどうれいん

 

 

桃を煮るひと:くどうれいん著のレビューです。

☞読書ポイント 

41編の食にまつわるエッセイ集。岩手県盛岡市出身の平成生まれ。そして歌人でもあるというくどうさん。平成生まれの地方暮らしや郷土料理などが書かれた本はある意味新鮮。癖のない文章なのでスルスルと読めるのも魅力の一冊。

 

桃を煮るひと

桃を煮るひと

感想・あらすじ 

あちこちで最近目にしていた「くどうれいん」さんのお名前。とてもきれいな響きのお名前からどんな文章を書く方なのか、以前から興味がありました。筆者は小説家でもあり歌人でもあるそう。今回は食のエッセイということでとても楽しみです。

 

さて一冊読んでの感想は、くどうさんの文章は癖がないのでたいていの人は心地よく読み終えるのではないかなと。内容も親近感が持てる感じで、スーッと心の中に入ってくる。そこがたぶん人気なんだろうなと感じます。

 

 

 

 

岩手県盛岡市出身で現在もそこで暮らしているというのもポイントのひとつ。平成生まれであるくどうさん。この世代の人の地方暮らしのことを聞く機会があまりないわたしには、新鮮な部分がたくさんありました。

 

くどうさんはおばあちゃんと暮らしていた時期もあって、昔ながらの食べ物がいっぱい登場する。郷土特有の食べ物などは知らないものもあり、いま目の前にあったら速攻つまみ食いしたくなるものばかり。

 

表題作の「桃を煮るひと」は秀逸。これは映像が浮かんでくるような素敵なエッセイ。桃を煮るくどうさんに対してお母様の発した言葉もすごくいい!実家~、田舎~、親子~を目で追いながら、桃を煮る風景をイメージ。桃を煮るって経験がないのだけど、想像しただけで甘い香りが鼻をくすぐってくる。

 

最近結婚されたくどうさん。エッセイの中にかなりの頻度で夫となられた方が登場します。「ミドリ」「細い人」という呼び名もユニーク。甘々な日々のトークも見え隠れ。このあたりはちょっと何を読まされているんだ?と思わないでもないですが(笑)なんと旦那さん、くどうさんがはじめてファンレターをもらった人なんですって。そんなこともあるんですねぇ。とにかくお幸せそう。

 

目次を見て感じるのは、くどうさんのエッセイに登場する食べ物は素朴なものが多い。豪華な食材とかカタカナ料理なども少ないってところが良いのです。あ、ファミチキなんか登場はしますけどね。余談ですが「どらやきの女」に登場する店員さんはヒドイ!!

 

 

 

 

こんなに食べ物に関心が強いのに、「一人で食事ができない」というのは意外でした。だから知人を誘って食事するみたいだけど、その都度連絡して集めて....その方が大変そうだなぁと思ってしまうのだけど仕方がないのか。

 

ここ数年でめきめきとその名が広まったくどうさん。今後ますます羽ばたいて行くのだろうなという予感がします。

くどうれいんプロフィール

作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。俳句短歌は工藤玲音名義で活動。(Amazonより)

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