102歳、一人暮らし。:石井智代著のレビューです。

☞読書ポイント
102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方 (文春e-book)
感想・あらすじ
新聞広告にわりと頻繁に掲載されていた一冊。何度も見ているうちになにかこのおばあちゃんに親近感がわいて、思わず図書館に予約をいれました。人気があるようで順番待ちも長かったです。
改めて表紙の写真を拝見して思うのは、100歳を超えている人にとてもとても見えない。中の写真を見ていくと、いつも笑顔が溢れている。お茶目な笑顔、お澄ましした笑顔、元気そのものの笑顔、照れたような笑顔。笑顔と言ってもこんなにもバリエーションある笑顔を向けてくる哲代さんを見ていると、こちらも明るい気持ちになって来る。やっぱり笑顔で機嫌よく過ごすってことは大事なんだなぁと感じさせられます。
また、哲代さんの言葉にも注目です。分かりやすい言葉でサラッと語られていますが、それらはとても深くこころに響いて来る。経験を重ねたからこその言葉の数々です。
こういう風に生きられるか?というのはまた別の話でもある....と思う。住んでいる環境も違う。哲代さんのように地域の人々との交流は、長年積み上げてきた歴史があるし、それだからこそのしっかりしたコミュニティがある。ちょっと困ったことがあると助け合う精神が育っている。これが都会になると、なかなかそこまで踏み込んだ関係性を築くのは難しかったりもする。
田舎暮らしは元気なうちはいいけれども、体を壊すと通院を含め、なにかと大変そうだ。それでも哲代さんは大好きな場所で、ちょっとだけ人の手を借りつつ一人で頑張って暮らしている。

いつも笑っている哲代さんの過去も語られる。お子さんがいない夫婦だったので、当時、どれだけ周りからの圧が強かったかということは想像に難くない。後継者を作れなかったと哲代さんはその負い目から、学校の先生をする傍ら、畑仕事もしっかりこなして来たという。
普通だったら逃げたくなる状況なのに、とにかく頑張って来られたのも、すでに他界された旦那さんと関係が良好だったからだろう。旦那さんが亡くなる前に哲代さんへ言った言葉が全てだなぁと。ちゃんと解っていたんだと。
哲代さん、ベッドのすぐ見えるところに旦那さんの写真を置いている。いつか再会する時「しわが増えてしもうたから、気付いてもらえんで素通りされたらどうしよう」って心配をしている。こういう乙女なところ、いくつになっても可愛いなぁ。
あ、旦那さん、ハンサムです。でも哲代さん、会ってみたい人はアンガールズの田中さんってどういうこと?(笑)
ということで、まだまだいろんな名言や、印象的な話もたくさんありましたがこのぐらいにしておきます。とにかくバイタリティのある哲代さん。いつまでもご機嫌に暮らせますように!そして、まだまだ人生の先輩として私たちにいろんな言葉を届けてください。
そうそう、最後のページに3人の女性たちの写真があるのですがこれが面白い!自分がもし加わったら、間違いなくわたしも哲代さんに負ける(苦笑)
「中国新聞」に“人生100年時代のモデル”として密着記事が連載され、RCCテレビ「イマナマ!」にも出演し、広島で大人気!102歳の哲代おばあちゃん、初めての本。....だそうですよ。
石井哲代プロフィール
1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校教員になり、56歳で退職してからは畑仕事が生きがいに。近所の人からはいまも「先生」と呼ばれている。
26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題になり、2023年1月に刊行した初めての著書『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』がベストセラーに。
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