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【感想・あらすじ・レビュー】もしもし、アッコちゃん?:東村アキコ

 

 

もしもし、アッコちゃん?:東村アキコ著のレビューです。

☞読書ポイント 

昭和の常識が、令和では通用しないことがとても増えた。昭和は大らかだったのか、非常識だったのか。そんなことを考えながら、著者の子ども時代を振り返る。かなり笑えるエピソード満載。電話の進化とともに時代を顧みよう。

 

もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮~

もしもし、アッコちゃん?~漫画と電話とチキン南蛮~

 

感想・あらすじ 

TBSの金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」をご存じでしょうか?バブルちょっと前あたりの日本社会を再現したドラマなのですが、これが今となっては信じられないことが当たり前のように行われていた時代だったということが面白いほどよく解る内容。もうこんなことしたら今なら速攻非難される、場合によっては訴えられる。そんなことのオンパレードで、あの時代を知っている自分には、懐かしいような苦笑しちゃうような気分で毎回観ています。

 

色々なことに人々が大らかだった時代とも言える。今となっては可笑しくて思わず笑ってしまうこともたくさんある。そんな面白さを綴ったのが「もしもし、アッコちゃん?」なのです。

 

 

 

本書の面白さは電話の進化と筆者の成長を重ねながら進んでいくところにある。何か一つの対象物の変化と自分のおいたちを重ねるって新鮮で楽しい。電話は昭和から令和に至るまで様々な変化をして来たので、その時々の思い出も結構あるものだなぁと改めて感じました。キャッチフォン、かなり画期的~って感動した時、あなたは幾つくらいでしたか?西暦で考えるより、明らかにサッと思い出せる気がしませんか。

 

東村さんが何故電話にこだわるかと言うと、「電電公社勤めの一族」に生まれたということで、ご本人も一時期、就職されている。当時の電電公社のサラリーマンは転勤も多く、そのファミリーである東村さんも相当数の転校を繰り返しています。

 

すごいなと思うのは、どこの学校でもそこそこ楽しそうに過ごして、お友達に囲まれている東村さん。転校馴れしてるのかな。とにかく幼少期のエピソードはどれも可笑しくて、「あぁ、そういう時代だったなぁ」と懐かしい。そんな中で思わず笑ってしまったのは下記のエピソード。

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ノーパン喫茶!(笑)流行りましたね。幼稚園で習字みたいに半紙に4文字くらいの字を書く時間があったそう。そこで彼女は何故かこの文字を書いた。びっくりした先生が電話でお母さんに伝えたらしいのです。

 

東村さんもおっしゃていますが、この程度のことで目くじらを立てたお母様も先生も今となっては真面目すぎますよね。テレビで見て言葉の響きがなんとなく印象的で頭のなかに残っていたんでしょう。書いたことに深い意味など幼い東村さんには毛頭なかったはず。今のお母さんたちならきっと「もうまったくねぇ~」って苦笑してお詫びみたいな感じでしょうね(笑)

 

 

 

 

子ども時代のエピソードも爆笑ものですが、ある程度大人になってからの東村さんの話もこれまた面白い。「空港ライナー遅延事件」の話なんて、「マジで?」と思うほど、ハラハラ・ドキドキの話だったし、「森下広一選手と電話帳」の話も、今では考えられない話だったりする。

 

面白い話をさらに面白くさせているのは、東村さんのイラストや写真。イラストは臨場感マシマシになり、写真は「ザ★昭和感」満載です(表紙の写真のようにモロ昭和)

 

ということで、長い年月を経て、スマホで漫画が読める時代にまで電話は進化しました。漫画家であり、NTTに精通した東村さんだから余計に感慨深いものがあるんじゃないかな。ホント、電話とともに我々も年を取って行ったのだなぁと感じます。

 

楽しくてあっという間に読み終わってしまいました!昭和という時代はあらゆる面で今のように整っていなくて、そのゆるさが魅力でもあった時代だと感じます。ちょっとした過去を旅行した気分になれる一冊。おすすめですよ。

著者プロフィール

漫画家。1975年、宮崎県生まれ。1999年「フルーツこうもり」でデビュー。『ママはテンパリスト』(全4巻/集英社)が100万部を超えるヒットとなり、若い女性を中心に人気を集める。自身の半生を描いた『かくかくしかじか』(全5巻/集英社)で第8回マンガ大賞、第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、『東京タラレバ娘』(全9巻/講談社)で米国アイズナー賞最優秀アジア作品賞をそれぞれ受賞。先駆的な活動で日本の漫画界を牽引するのみならず、韓国、米国、フランスを始めとした海外でも広く読者に支持されている。(Amazonより一部抜粋)

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