おしっこ、ヒル、頭にドリル 本当にあったトンデモナイちりょう:クライブ・ギフォード著のレビューです。
☞読書ポイント
こんな治療するくらいなら...と思わず思ってしまう珍?治療
ひらがなで「ちりょう」と書いてあるので、やわらかな雰囲気の本に見えますが、ひとつひとつタイトルの単語を読んでいくと目がくらむ。
タイトルの先頭文字に「おしっこ」が来る本も、これまた初めて目にしたかも!!
ということでタイトルを見てしまったが最後、好奇心がむくむくと立ち上がり、読むことに。読後感もすでに想像はできるんですけどね~
とにかく治療と言うけど、「それ、治療じゃないじゃん」っていうことが、古今東西、あちこちで行われていた時代。治療ということで処方される薬から、処置がもう酷いったらない。「そんなもの飲むくらいなら....」「そんなことされるなら...」と言う気持ちにさせられる。だって、治療したがゆえに亡くなってしまう人もいたのだから、まさに命がけの治療なんですよね。
タイトルからも想像できると思いますが、「頭にドリル→治療」って構図がそもそもない私たちには、これらはかなり衝撃的な内容ですが、読んでいくうちに結構平気になっていくというか慣れます(笑)けど、もし、自分の身に起きたらと想像しちゃうと、本当にゾッとします。
昔は迷信や宗教なども医学に絡んでいたことが多い。なので訳の分からないやり方が登場してしまうのだけど、中には今の医療の「源」みたいなものも窺える。
内容的にはグロい感じなんですけど、イラストは「えほんの世界」。人々の表情も豊かで、ユーモアさえ感じさせられる。そのギャップもある意味楽しい本です。
いろんな治療が出てきましたけど、今回は敢えてどんなものがあったか割愛しました。是非、ページをめくるたびにみなさんには「唖然」としていただきたいのです。
ということで、こうした訳の分からないある意味実験的治療があったからこそ、今の医療に繋がっているってことがよーく理解出来ました。というか、こんな原始的なものから、よくぞここまで医療が進化、発展したものだと改めて実感。人間の頭脳はなによりもすごい!
【つなぐ本】本は本をつれて来る
大丈夫かどうかは、誰かが体を張って実験しなければわからない。
.....っていうことが、よく解る一冊。あの食べ物はいつまで食べられる!?