東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています。
以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!
【関脇】漫画:フォビア:原克玄・ゴトウユキコ
■内容
テーマは恐怖症!鬼才二人の震撼ホラー!ゴトウユキコ×原克玄、鬼才二人の震える新境地!高所、隙間、匂い、集合体など、人間の恐怖症(フォビア)をテーマにした、超弩級の震撼ホラー!読めばきっと、その恐怖に取り憑かれる。
中瀬さん:
今、2巻まで出ている。ゴトウユキコ×原克玄のタッグで描く鳥肌必須の超驚愕ホラーです。「フォビア」は恐怖症の意味。人間が必ず一つは持っている恐怖症をテーマにしたオムニバスで1話完結。フォビアによって人生が狂っていく最先端ホラー。
結局人間が一番怖いじゃないですか。それをすごく上手く描いていて「フォビアをこう使ったか」と。時にはユーモラスや泣けるような書き方もしている。ただ怖がらせるってだけでなく凄く深い。非常に面白いオムニバスになっています。
【大関】小説:プリンシパル:長浦京
■内容
1945年、東京。関東最大級の暴力組織、四代目水嶽本家。その一人娘である綾女は、終戦と父の死により、突如、正統後継者の兄たちが戦地から帰還するまで「代行」役となることを余儀なくされる。懐柔と癒着を謀る大物議員の陥穽。利権と覇権を狙うGHQの暗躍。勢力拡大を目論む極道者たちの瘴気……。幾多の謀略を経て、次第に権力と暴力の魔力に魅せられていく綾女。そして、鮮血に彩られた闘争の遍歴は、やがて、戦後日本の闇をも呑み込む、漆黒のクライマックスへと突き進み……。
『リボルバー・リリー』(大藪賞受賞)、『アンダードッグス』(直木賞候補)を凌ぐ衝撃! 国産クライムサスペンスの極北へ。(Amazonより)
中瀬さん:
長浦さんは作品の数はそんなにないけれど外れがない。全部面白くて、私大好きなんです。今回の作品は長浦さんの最新にして最高の作品だと思います。ヤクザや政界やGHQなど、この三つ巴がすごい。一体何人が死んだのか数えきれないくらい、ものすごい数の死体が転がることになる。
この手の残酷なのは苦手と言う私のガーリーな男友達がいるんですけど、彼に「騙されたと思って読んでみて」って送ったら、めちゃくちゃ面白かったって。周りの映画監督さんとかにも配ったけど、みんなハマりまくっていて、勧めて一回もダメだった人が居ないっていう稀有な小説なんですよ。
私は大好物なんですけど、この手が苦手って人にも手に取ってもらいたい。ノンストップでページ(をめくる)が止まらないです。長浦ワールドが炸裂していて、女性を書くのが本当に素晴らしいんですけど、今回もめちゃくちゃ魅力的です。是非、映像化してほしいです。
【横綱】ネットフリックス:「ウ・ヨンフ弁護士は天才肌」
ネットフリックスの紹介サイトはこちら↓
https://www.netflix.com/jp/title/81518991
■内容
一流法律事務所で働き始めた新米弁護士ウ・ヨンフ。自閉スペクトラム症を抱えて生きている女性として様々な壁に果敢に挑んでいく。
中瀬さん:
これ、今まわりでみんな観ていて、ネットフリックスでもずっと1位とかになっているんで、観た方も多いと思うので「今更、中瀬、なに紹介しているんだ、素晴らしいのわかっているだろ」って思っている視聴者の方も多いと思うんですけど。
とにかくウ・ヨンフはものすごく天才でめちゃくちゃ魅力的。私は女性ですけど、彼女に恋をしてしまうほど、この感覚は「愛の不時着」を観た時の、登場人物に恋をしてしまうみたいなのがこれにもあった。恋の模様も胸がキュンキュンくる。登場人物のキャラクターに思い入れがすごくて、あらゆる人を巻き込んでこれを勧めて観てもらっている。みんなハマりまくっています。絶対、観て損はないです。
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長浦さんの作品は中瀬さん、ラジオでも紹介されてましたが、前回同様、本日もものすごい熱量で紹介!かなり読みごたえがありそうですね。「こういう話が苦手な人も!」って!!こんなに推されてしまうと、もう迷わず読むしかないです(笑)
それではまた来月!