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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】昭和インテリアスタイル・ワンダー:グラフィック社

 

 

昭和インテリアスタイル・ワンダーのレビューです。

 

 

☞読書ポイント 

昭和の家や物を大切に使うとどうなるか。断捨離が推奨される中、いいものを残し、再度輝かせてあげることも良いことだなぁと思わせてくれる1冊。懐かしい雑貨などを見ながら昭和を顧みる。

 

好きなものにこだわる生活からは幸せムードが感じられる

 

母の実家は私が生まれてから3度建て替えをしている。現在の家は祖父母も叔父も亡くなったのでめっきり訪れる機会も減ってしまいあまり思い入れはない。けれども自分が幼少期によく遊びに行った「昭和の家」のことについては明確に覚えている。

 

いわゆる昭和の家。垣根があって、玄関は横にスライドして開ける形式。広い三和土を上がると左に応接間、右にトイレと小さな女中部屋。そして寒い台所、中央に、床の間のある畳の部屋の先に縁側があり、庭全体が見渡せる。あのちょっと滲んだようなガラス窓も大好きだった。

 

今でも母とあの昭和の家の話をして妄想する。あの家でカフェとかやったら楽しかっただろうねって。家具の配置とか装飾品とか、メニューとか、勝手にあれこれ考える楽しさったらない。

 

そして妄想の行き着く先は、こういう昭和の本。1年に1度くらいは読みたくなる。本書はそんな「昭和インテリア」を愛する人々お部屋を拝見する。とは言え、当然まるまる昭和ではなく、暮らしやすくリフォームされていたり、壁紙なんかも今スタイルと言った感じに張り替えられたりしていて、令和と昭和がバランスよく融合されている部屋が多い。建物自体は「昭和の和風建築」のもの、「米軍ハウス」などもあり、その持ち味を上手く活かしている。

 

ただし、小物なんかは一度人の手から離れたものをみなさん敢えて集めたのでしょうね。いつか見た小物たちに写真を通して出会えます。

 

 

 

全体的には冬の日だまりのなかで寛げる空間って感じで、見ているだけで落ち着けるのは、やはり「木」のものが多いからかな。茶系のお部屋が多い気がします。

 

そうかと思えば、ポップな感じの昭和のお部屋も。自分の好きなものを大事に飾っている。きっと時間をかけて集めてきたんだろうなぁ。かなりの物に囲まれていますが、その部屋の主人にとっては格別な場所ということが感じられます。まさに「自分の城」ですね。

 

断捨離が叫ばれている今。整理整頓も大事なことなんだけど、こういう本を見ると、やっぱり好きなものを好きなだけ見ながら生活する空間っていいなって思ったり。真似はできないけど、こういうお部屋拝見本は見ていて幸せになれるのが良い。そしてまた妄想の「家」へ向かうのであった。

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

*こちらもお宅拝見

あのころ、私たちはどんな生活をしていたのか、どんな物に囲まれていたのか。写真が残した部屋からは、当時の様々なことを思い出さされる。

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