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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】柴田理恵のきもの好日:柴田理恵

 

 

柴田理恵のきもの好日:柴田理恵著のレビューです。

 

 

☞読書ポイント 

箪笥の中に眠っている着物や帯を柴田さんがリメイク。柴田さんが普段着ている着物にはどんな思い出があるのだろう?家族の思い出とともに引き継いだ愛おしい着物たちと、柴田さんの日常が見え隠れする素敵な一冊。粋な着物がたくさん登場します。そして富山県情報も!

 

家族の歴史をこういう形で継承するっていいなぁ。

 

柴田さんの私生活と言えば、愛犬のわんちゃんがまず頭に浮かぶんだけど、最近は「着物」。なにかの番組で着物に目覚めたって話を聞いてから、柴田さんのお着物に注目していた。

 

何といっても柴田さん、お着物がすごーく似合う。本書の表紙を見ても分かるけど、本当に着物が馴染んでいるというか、着こなしているなーって、素人の私が見ても思うのである。

 

そしてセンスの良さ。洋服と一緒でこれは好みの問題ですが、個人的には柴田さんのお召しになっている着物の傾向は自分の趣味に近い気がしています。可愛らしさとか、華やかさというより、シャープで粋な感じですかね。キリッとしています。そして、ちょっとレトロな遊び心も。

 

 

 

これらの着物はどこで?ってことですが、柴田さんのお母様の生家は江戸時代からの老舗旅館。お母様は5人姉妹。お婆さん、叔母さんたちの着物が箪笥にたくさん残っているそうで、それらを柴田さんが掘り起こし、着られるものはリメイクしたりして蘇らせている。

 

中にはおじいさんとお婆さんの着物の生地を両方使って一着の着物に仕立てたものも。形見の着物ってタンスにしまってしまうことが多い中、こうして再び外に出してあげることの楽しさみたいなものがキラキラと伝わってくるものがありました。家族の歴史がずっと続いている感じがとてもいいですねぇ。

 

実際、リメイクするのにどのくらい費用がかかるのか分かりませんが、こんな風に着物を自分の好きなようにリメイクするのは本当に楽しいだろうなぁと。また、リメイクは着物だけではなくインテイリアとしても活用。丸帯を鏡のカバーにしたり、テーブルランナーにしたり、ウール着物はカーディガンウェアにしたりと、そのバリエーションも広い。

 

古いモノを大切にしつつ、自分の個性でアレンジ。写真からは「温故知新」ということばが頭の中に浮かぶ。

 

後半は柴田さんの出身富山県のちょっとしたガイド。「富山愛」満載です。お母様の生家の旅館をはじめ、酒蔵や、富山の美味しいものを、着物姿の柴田さんが案内してくれます。そして、ラストはご主人や愛犬も登場。ご夫婦でおそろいの浴衣、微笑ましいです。

 

ということで、大変目の保養になりました。普段は笑いを届けてくれる柴田さんですが、眼鏡をはずした着物姿柴田さんは、いつもの庶民的な雰囲気は消え、ほんとお綺麗です。ぜひご覧になってみてください!

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

*こちらは作家の群ようこさんの着物

作家の群ようこさんも、着物にはまって、着物が日常生活の一部になっています。着物生活のいいところも大変なところも含めエッセイとして綴られています。

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