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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】25年後のセックス・アンド・ザ・シティ:キャンディス・ブシュネル

 

 

25年後のセックス・アンド・ザ・シティ:キャンディス・ブシュネル著のレビューです。

 

 

☞読書ポイント 

SATCはまだ終わってなかった!?あの大ブームから早25年。ドラマを見ていた人も、そして著者もみんな同じように年を重ね、今はどんな風に過ごしているのか。恋、仕事、家庭、友情、めくるめく日はまだまだ続いているのであった。

 

幸せを手に入れるまで努力を惜しまないアメリカ人女性たちのリアルな姿

 

セックス・アンド・ザ・シティ(以下、SATCと表記)のブームから25年。...って、ちょっとびっくりする数字です。なにかの間違えでは?と調べたら、SATCは1998年から2004年まで放送されていたと言うじゃないですか。うーむ、そんな昔か?って思ってしまったほど、あれから年月は過ぎていた。

 

まぁその間、映画もあったし、何度か再放送を見ていたから、そんな昔のドラマと言う感じがしない。とにもかくにもあのSATC。その作者も今や50代に突入。ドラマの方は出演者のゴタゴタで、恐らくもう全員そろっての作品はないのだろうけど、筆者自身の生活は当然続いていて、その実態をまるまるの覗いてしまう50代のリアルSATCがここで読めてしまうという。

 

 

さて、50代の女性たちは一体どんなことに日々悩まされているのか。結婚した者は離婚、死別、子育てが終わるなど、25年前と状況が一変している。シングルはシングルでキャリア、恋愛、老後を含めこちらも悩める問題が山積み。ここまではなんとなく万国共通な気がするのですが、これらの問題に立ち向かうアメリカ人女性たちは、いやもう本当にパワフルです。決して諦めない闘志剥きだし感は、ある意味25年前のSATCで見た世界と変わりない。

 

各章のタイトルをちょっと見ください。

 

第1章 ニューヨークにはまだ、セックスできるチャンスはあるの?
第2章 モナリザ・トリートメント
第3章 出会い系サイトで実験
第4章 レディーズ、準備を整えて! 若者(カブ)が街にやってくる
第5章 靴と顔、どっちにお金をかける?
第6章 ミドルエイジ・マッドネス
第7章 「母親役」という冒険
第8章 新しい彼氏
第9章 スーパーミドルという人たち
第10章 悲しみの季節――マリリンの物語

 

セックスの話はまだまだ尽きないし、豊胸手術にボトックス、高価なクリームを購入したり、出会い系サイトに挑戦したり。元カレとの付き合いや、年上男性との交際等々、とにかくありとあらゆる角度から、まるでハンターのごとくアンテナの感度を高めているのにはあっぱれ。また、誰かかになにか問題が起きると女性たちは集まり、意見を求めたり、アドバイスをしたりし合っている状況もほぼSATCそのもの。やぁー本当に元気です。

 

恐らく彼女たちは、60,70代になってもずっと変わらず現役を貫くんだろうなぁと。それには経済的にも豊かでないととても真似はできないわけだけど、ドラマを見て感じた「色々ある、それでも一緒に行こう!」という友達のありがたさとエネルギーを、この本からもらえた。逆にアメリカ人男性はちょっと弱い感じがするなぁ。

 

とにもかくにも、なんとなく若い時より気持ち的に自由度が増す感じがする50代からの恋愛やその他諸々。これからは誰に文句を言われることなく好きなように生きられる時間を謳歌する、そんなエンディングが見えたような気がしました。にしても、アメリカ人女性たちはタフやのぉ。

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

*映像はこちら!

懐かしいですね、この4人組!

4人を見ると、あのオープニングの音楽が頭の中で流れだす(笑)