東京MXTVの５時に夢中！で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に１度、３本ほど紹介しています。
以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう！
【関脇】猫が30歳まで生きる日：宮崎徹
■内容
世紀の大発見「AIM」で、猫の寿命が2倍に!しかも、人間のさまざまな病気にも活用可能。人も猫も、もっと長生きできる未来が来る。
日本では1000万頭近い猫が飼われているといわれますが、その多くが腎臓病で亡くなっています。猫に塩分を控えた食事をさせて日々気をつけていても、加齢とともに腎機能は必ず低下してしまいます。そんな猫の腎臓病の原因は、これまでまったく不明でした。そんななか、宮崎徹先生が血液中のタンパク質「AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)」が急性腎不全を治癒させる機能を持つことを解明しました。猫は、このAIMが正常に機能しないために腎臓病にかかることもわかったのです。この AIM を利用して猫に処方すれば、腎臓病の予防になり、猫の寿命が大幅に延び、現在の猫の平均寿命である15歳の2倍である、30歳まで生きることも可能であるとされています。──これは、愛猫家にとっては、とてつもない朗報です。さらに、AIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病だけでなくアルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで〈治せない〉と言われていた病気にも活用が期待されます。本書は、最新医療の研究現場のリアルを伝えます。－－Amazonより
中瀬さん：
日本では100万頭近い猫が飼われている。塩分を控えた食事をさせていても加齢とともに腎機能が低下してしまい、猫のほとんどの死因は腎臓病なんです。なんで猫が腎臓病で亡くなっていくのかこれまで不明だったのですが、実は猫が持っていない血中タンパク質AIMが、急性腎不全を治癒させる機能を持つということを解明した。AIMを猫に処方したら猫の寿命が大幅に延びて、さらにAIMは猫だけでなく人間のアルツハイマー型認知症などにも効くとかで。猫の平均寿命は15歳と言われていますが、30歳まで生きるのが可能になるってことなんですよ。
数年後にこの宮崎先生は必ずノーベル賞を取る、そのくらい素晴らしい研究だと思うんですよ。この本を読んで医学の未来に震えた。クラウドファンディングでも一瞬にしてものすごい大金が集まったという、みんなの関心の高さも。宮崎先生！がんばってください！
【大関】春のこわいもの：川上未映子
■内容
こんなにも世界が変ってしまうまえに、わたしたちが必死で夢みていたものは――。感染症大流行前夜の東京――〈ギャラ飲み〉志願の女性、ベッドで人生を回顧する老女、深夜の学校へ忍び込む高校生、親友を秘かに裏切りつづけた作家......。東京で6人の男女が体験する甘美きわまる地獄巡り。－－GoogleBooksより
中瀬さん：
今や世界的な作家になった川上さん。世界のセレブをも魅了している。そんな川上さんの2年半ぶりの小説。先に音声が配信されていて、それから単行本になった。テーマは感染症が流行る直前の日常を描いた6編からなる短編集。
2020年の2月から3月上旬くらいまでのある切り取られた時期の閉塞感を表現している。人生の閉塞感はコロナが終ってっも続くわけです。ここに出てくる人々は喉とか肺とかに何か詰まった感覚を持つんですけれども、そういうことも含めて、世界的な作家が感染症というテーマを書くとこんな風に素晴らしい作品が生まれるんだと、ちょっと感動するくらいのレベルの素晴らしい短編集です。ぜひ読んでください。
【横綱】映画：ナイトメア・アリー
■内容
成功への野心あふれる青年スタンが辿り着いたのは、正体不明な生き物を出しものにするカーニバルの一座。心理博士のリリス・リッターとの出会いがスタンの運命を大きく変えていくサスペンス・スリラー大作。
中瀬さん：
すごくいい役者さんが揃っている。皆さん素晴らしんですよね。画像がおとぎ話の国と言おうか、すごい色彩といい、デル・トロ(監督）ワールドが爆発していて、どんどん悪夢の路地を駆け降りるような感じで。結構長い映画なんですけど、時間を忘れて惹き込まれて、どうなるのか....。ラストは映画史上に残るようなシーンなんですけど。デル・トロワールド堪能しました。アカデミー賞など4部門にノミネートされている。結果が非常に楽しみです。
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猫の話は興味深かったです。猫ちゃんは腎臓系が弱かったのですね。愛猫家の中瀬さん、やや興奮気味でこの研究を語られていました。ノーベル賞、本当になるかもしれませんね！今月も充実したエンタメ番付でした。
それではまた来月
