記録するだけであなたの夢が１０倍叶う！夢を叶えるドリームマネージャー手帳：金村秀一著のレビューです。
「記録」から得られるものは、意外にも大きい
「記録するだけ」で、夢が叶うなんて本当に？って、誰でも最初はそう思うだろう。かく言うわたしもかつてはそう思っていたひとり。でも、今は違います。「記録する」ことの力は確かなものだと知っている。なので、わたしにとって本書は、読んで実行するというより、続けていることの意味を確認をするために読んでみたいと思った。「そうだ。そうだった。」と、ひとつひとつチェックしながら読み進めた。
私と記録の関係はダイエットがきっかけでした。一時的に少食にしてみたりしたけれど続かず。食べるのが好き、でもスポーツは嫌。でも、痩せたいという矛盾の中で生きていました（笑）そんな時、耳に入ってきたのが「レコーディングダイエット」でした。毎日食べたものを全て記録するというもの。
最初は大雑把に書いていたけれど、途中から一品一品のカロリーを調べて記録。そして現在はそれに加えて、健康状態を記録。頭痛持ちなので、天気と合わせて記録したり、飲んだ薬なども。あとは睡眠時間とお通じ、ストレッチの有無、最後に1日の総摂取カロリーを計算。週末には１週間の集計も。今週は食べ過ぎた～とか、何カロリー削れたとかを毎週目で確認することが出来ます。
こうやって書いてみると結構項目は多いけど、興味が広がり、徐々に増やしていったという感じで、決して無理はしていない。書くことも寝る前の習慣になってしまったので、顔を洗う行為と同レベルになりました。始めてからかれこれ9年くらいかな。体重は一定のところまで落ちて、その後、痩せはしないけどずっとキープしている。
記録することで解ったことは、ダイエットは、1日にここまでという総カロリーを決めてしまえば、体重も大きく変動することはないという当たり前のこと。その日に食べ過ぎたら、その分を1週間以内で調整すればOK。甘いものは好きだけど、1週間700カロリーまでと決めてしまえば、なんとなくブレーキがかけられるようになった。この調整が出来るようになってからは、体重が増えるお正月も、早めに通常の体重に戻すことが可能になった。
著者も言っていますが「メモ」と「記録」は違う。「記録」は継続的で、ずっとしていくと、いろいろなものが見えて来る、気づきがある。これが最も大事なことなんだと思います。....と偉そうに語っていますが、実は私自身、それほど真面目に取り組んでいたという意識はなかったのです。結果的に成果が出て、記録することも習慣になってしまったので続けているといった感じです。（止めるとリバウンドするのではないかという強迫観念も多少ある）
あとは、今はデジタルの時代ですが、著者がこだわる「手書き」というのも納得です。すぐ振り返るにはノートが一番。エクセルなどで作る整ったデータって、なんか見る気がしないんですよね。それよりもノートだとすぐに見られるし、1年の終わりにやって来る「一冊書き終えた」と言う達成感が何よりも嬉しい。これはアナログならではの醍醐味です！
わたしの記録生活に関しては「継続」と「手書き」。この2点が大きいと思っています。加えて、書くことが好きっていうのも多少は影響していると思う。書くのが好きな人はこのやり方、案外良いと思いますよ。
自分の体験談が長くなってしまいましたが、具体的な「記録術」は、ぜひ本書を参考にしてみてください。また、意識の向け方や考え方など、仕事や生活の中で活かせるアドバイスがたくさん掲載されています。すべてを実行するというより、自分に合ったものから少しずつ取り入れていくと気が楽かもですね。
(マーカーが引かれているのでポイントを抑えやすいです）
久しぶりに啓発本を読む機会をいただきました。仕事で必要に迫られて読んだのは遠い昔。研修でも学んだ記憶がよみがえりました。それらの記憶の断片を振り返るような読書時間だったなぁ。
さて、今夜もそろそろ「記録」しますか。今年もノートのページは残りわずか。書き切った達成感を味わう時間はすぐ目の前にあります♪
