東京MXTVの５時に夢中！で紹介された本や映画を紹介します。
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に１度、３本ほど紹介しています。
以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。
さて、親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう！
※最新場所はトップページから
【関脇】Netflix：クリックベイト
■内容
ピアは、偶然兄のニックが「視聴回線５００万で死ぬ」と書かれた銃を持っている動画を発見する。ニックの安否を確かめるためにピアが奔走するミステリードラマ。
中瀬さん：
構成がすごく良くて、各エピソードごとに、妹の視点、刑事の視点、妻の視点など、登場人物の視点合計8つの視点から物語が進むサイバースリラー作品。途中でいろんな推理をするんですけど、傍から裏切られていくその快感と、飽きることなく観れる面白いドラマ。これはなかなかのおすすめなので、ぜひ観てみてください。
【大関】神曲：川村元気
■内容
『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の川村元気が贈る、2年半ぶり圧巻の心震わす最新長編。
小鳥店を営む檀野家の穏やかな日常は、ある日突然終わりを告げた。小学生の息子が通り魔に殺されるという凄惨な事件によって——。
「息子さんのために、歌わせてください」。悲しみに暮れる檀野家に、不思議な聖歌隊がやってくる。訝しむ父をよそに、母と娘は、歌うことによって次第に心を取り戻していくが……。次第に明かされていく家族3人の秘密。ラスト20ページの戦慄。そして、驚くべきフィナーレ。震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作。－－Amazonより
中瀬さん：
川村さんはヒット映画のプロデューサーとして有名ですが、小説家の顔もお持ちで、こちらは2年ぶりの小説。週刊新潮で連載されていたものです。冒頭衝撃的なシーンから始まり、最後は戦慄のフィナーレが待っている。
今、なんでもネットで調べたら出てくる時代じゃないですか。逆にネットやSNSによって信じられないニュースとかもいっぱい流されたりして、一体何を信じたいいのか、すごく分断されている社会になっている。
同時に目に見えないものがたくさんある。コロナウイルスもそうですけど、目に見えないものがどんどん強い存在になっていく中で、人はそれぞれ信じるものを持つじゃないですか。それと同時に不信も持つ。その信、不信というものが一体何のかという、今とても大切なテーマ、その難しいテーマに川村さんは挑み、そしてここまでの作品にしたことに驚きを禁じ得なかった。すごく面白い作品でした。
【横綱】紛争でしたら八田まで：田租弘
■内容
イギリスに本社がある企業に地政学リスクコンサルタントとして勤める八田百合。彼女の仕事は、地政学に基づいた知性と、ちょっとの荒技で世界中の事件を解決すること。そんな彼女に依頼を出してきたのは、ミャンマーにある日本の企業だった…。－－－Amazonより
中瀬さん：
麻生太郎さんは、ゴルゴのファンでもあるし、漫画がすごい好きですよね。その麻生さんが記者たちに「この本知ってるか？」って言ったことで有名になった本でもある。田さんは、脱サラして漫画家になった方で、４３歳で初めて連載したのが本作。いきなりこんなレベルのものを書かれたことにびっくりした。
イメージとしてはライフルを持たない「ゴルゴ13」と、「美味しんぼ」が合体した、そんな面白い作品です。７巻まであります。
******
今年もエンタメ番付、残すところあと１回になりましたね。今年は何冊中瀬さんから教えてもらった作品を読んだかな～。映画やドラマのほうはNetflixに加入してないので、紹介されても観られないというのがちょっと残念なんですけどね～。
それでは、また来月！
