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【レビュー】フランス伯爵夫人に学ぶ 美しく、上質に暮らす45のルール:ドメストル美紀

 

 

 フランス伯爵夫人に学ぶ 美しく、上質に暮らす45のルール:ドメストル美紀著のレビューです。

 

☞読書ポイント 

 フランスの上流社会ってどんな感じか?普段の生活のなかから見えて来る様々なルール。日本からフランスに嫁いだ女性が見た伯爵夫人たちの衣食住。なるほど~って思うものも多く今後の生活に活したいものも。心がちょっと豊かになれる一冊。
 

 

こだわりの根底にあるものが見えてくる

 

ドメストル美紀さんは、フランスの方と結婚された日本人女性。フランスの上流社会に嫁いだ美紀さんが、その生活をぶりを「衣食住」という観点からあれこれと語る。美紀さんご自身のエピソードはもちろん、コンテス(伯爵夫人)の話がふんだんに掲載されている。

 

登場するコンテスは、著者の姑、義理の叔母、義理の姉とその娘。インタビューではないですが、各項目ごとに、彼女たちが登場しそのお題について語る。

 

これらを私たちの生活に当てはめることは難しい。なにせ生活様式が違うし、習慣的にお客さまを招いてパーティーをするような生活ではないですからねぇ。

...ということは、読む前から予想していたので、それはそれと割り切り、「優雅な世界」として拝読。

 

真似はできなくとも、なぜそういう見えないルール的なものが生まれたのか、彼女たちの根底に流れている考え方が読むことによって理解でき、そのマインドだけでも自分の生活に取り入れてもよいなーと感じる。特に第4章は内面的な話なので参考になる話が多かったです。

 

室内の様子とか、人々の服装など、欲を言えばイラストではなく写真が見たかったかな。特に色にまつわる話とかインテリアの話は、「それだけ言うなら見せて!」って気持ちに(笑)まぁ、イラストの方が本の雰囲気に合っていると言えばそうなんですけどね。

 

 

 

いろんなルールが出てきます。子供の洋服一つとっても、ちゃんとした素材のものを着させ、色もベーシックカラーでだけで十分って感じなんですね。しかも子供の服は親が選ぶと。

 

子どもの服は親が選ぶものです。子そものうちに装いのルールを教え込み、正しい色彩感覚やバランス感覚を体得させなければなりません。なぜならこういうセンスは、なかなかあとになってから、培われないもの。子どもは白、マリンブルー、グレー、ベージュといったベーシックカラーだけで十分です。多くの色を与えると混乱するだけです。

 

と、ピシャリと言い放つ。というのも、子どもには「好み」というものがない。子どもの好き嫌いは「気まぐれ」だって言うんですね。ふむふむ。なんとなく理解はできる。

 

わたしもなぜか子供らしい色や柄の服を着せられた覚えがない。アルバム開くと結構な渋い色の服を着ている自分に出会う。母は意図的にそうしていたらしい。「なになに、母は伯爵夫人ルールを知ってたん?」って思ってしまいましたが、今ではそれも悪くなかったのだな....って読んで感じました。

 

いろんな話を聞いていると、やはり「ローマは一日にして成らず」という言葉が浮かびます。伝統を含め、これらのルールは子供のころから培われ身につけられていくわけだから、そこを追いかけていく美紀さんは大変な苦労があったんだろうなって思います。ちなみに親から色彩感覚を培われたであろうわたしの現在までの服はベーシックカラーの服が多いけど、色柄もユニクロも着ます(笑)だって庶民だもん♪

 

そうそう印象的だった話をひとつ。

男性の着こなしについてなんですが、目指すべき人が掲げられていました。どなたでしょう。

 

正解は「チャールズ皇太子」だそうですよ。ネクタイ、スーツ、すべてが完璧にご自身にインテグレート(融合)されている。よって服装には目がいかず、皇太子自身が引き立つという装いの極意をマスターされている、という証拠だそう。なるほどねぇ。アドバイスも出ていますので、チャールズ皇太子を目指す方はぜひ(笑)

余談ですが、このクイズを母に出してみたら「チャールズ?」って答えてきよった!ヒィ...この方、前世はフランス人だったのか?w

 

ということで、冷やかし的に読む場面も多かったけど、いろいろ勉強になりました。括弧つきの言葉が多く出てきます。あーフランス語ではこう言うのか....的な楽しみ方もできますが、うざったい・鼻につくと思われる方もいるかも。

 

【つなぐ本】本は本をつれて来る

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伝統的なテーブルマナーをユーモラスを交えて教えてくれる本。キュートなイラストにクスクス笑いながら学べます。おちゃめなティファニー式テーブルマナーです。

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