女の不作法:内館牧子著のレビューです。
作法とはなんだろう。自分基準で判断するのはちょっと困りもの
んーーーあるにはあると言った話がたくさん登場するのだけれども、なんとなく私には内館さんの人間関係における愚痴のような話に聞こえてしまったかな。内館さんのようなお仕事をされていると、交際範囲も多岐に渡り、それゆえに相手に対して不作法だなぁと思うことも多いだろうし、様々な方面からこういった話を聞く機会も多いことでしょう。そういったことが積もりに積もってひとつのエッセイになったって感じがします。
概ね面白く拝読しましたが、中にはそんなことでいちいち電話して怒らなくてもなぁと思ったりする内容だったり、わりと簡単に友達との関係を切ってしまったりすることの方にむしろ驚いた。まあそういうことも長く生きているとあるものだとは思うけど....。
わたしは「類は友を呼ぶ」じゃないけど、自分の出している空気感には同じ空気感の人が集まるものと思っている。.....なんてことを、あらためて感じました。
ケチな人の話とか、自分をけなして自慢するなんて話は、ただただ「すげぇな」と思う。また、「お酒」の話は「わたしの個人的な思いだが...」と前置きがあったけれど、アルコールが飲めない人の「あったかいお茶」くらいはいいじゃないですかって思う。
わたしは飲める側ですが、飲めない人の飲みものに関しては、ソフトドリンクが店にあるかどうかがむしろ重要で、店に入る前に確認するけどね。飲めない人がたとえ温かいお茶を頼んでも、ガクッとはしないけどなぁ。まぁ、いろいろ巡り巡って内館さんも考えは変わっていったそうですが、いろんな見方があるのだなぁと感じます。
といううことで、長電話であれやこれやと愚痴を聞いた感覚が残る(笑)「男の不作法」というこの本の男版もあるそうだけれども、今回でお腹いっぱいになりました(>_<)