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【レビュー】わたしの、本のある日々:小林聡美

 

 わたしの、本のある日々:小林聡美著のレビューです。

わたしの、本のある日々

わたしの、本のある日々

  • 作者:小林 聡美
  • 発売日: 2021/02/20
  • メディア: 単行本
 

 

「読書家ではない」という小林聡美さんの読書エッセイ

 

 小林さんの読書エッセイ、気づけば病みつきになっていた。本の話も楽しいが、小林さんの近況のようなエッセイも織り込まれているので、その部分も含めてお手紙を読んでいるような気分で毎度拝読しています。

 

女優業の方でバリバリ活躍されていますが、小林さんと猫ちゃんとの暮らしは意外にも静かで慎ましやかな生活。なので芸能人とは言え、かなり親近感が持てます。

 

数年前には大学に通い、今は俳句を嗜んでいるそう。ちょっとした愉しみを見つけて行くのが上手な小林さん。

 

こういった読書の本を書かれているのだから、さぞ読書家なのだろうと想像していたが、ご本人曰く「読書家ではない」ときっぱり。連載を受け持っているので1か月に2冊は読まなければならないそうだ。

 

そうなのか、読書量としては意外にも普通だと感じましたが、本との向き合い方がちゃんとしているんでしょうねぇ。だから、奥深いレビューが書けるんだろうなぁと感じます。

 

 

 

小林さんが紹介して本の中から引用された若松英輔氏の言葉が印象的。

 

若松さんは本の正しい読み方はないとしながら、たくさん読むことや早く読むことにはほとんど意味がない、言葉は多く読むより深く感じることのほうが、圧倒的に意味がある、と諭す。

 

嗚呼、これはいつも自分の中で問いかけていることだなあと。毎日読みたい本を追いまくっているけど、じっくり読み込むことをずっとしていない。だってねぇ、読みたい本が山ほどあって、それが日々絶えることなく増えて行くのだもの。バランスを取るのは本当に難しい。

 

この本は「本を読めなくなった人のための読書論」だそう。自分はこれに該当しないけれども、こういう方はむやみに本を探さない。静かに出会いを待つ...ってことらしいのですが、なにか心に引っかかる内容が書かれていそうな1冊と感じました。

 

小林さんが今回紹介されている本の分野は幅もあり、自分が読まないジャンルのものもたくさんありました。意外に小説は少ない。もともと小説は読まれないのかなぁ。小説の方のレビューも次回は期待しています。

 

今回は最後に酒井順子さんとの対談も収録。なんとなくおふたりのトーンが似ているなぁ。キャッキャはしゃぐタイプではないところや、コツコツなにかに取り組んだでいたりするところがね。こちらも是非、注目してお読みくださいませ。