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【レビュー】ガラスの50代:酒井順子

 

ガラスの50代:酒井順子著のレビューです。

ガラスの50代

ガラスの50代

  • 作者:酒井順子
  • 発売日: 2020/11/17
  • メディア: Kindle版
 

 

タイトルを見て思わず歌ってしまう我が10代は遠く過ぎ去り.....

 

昭和、平成、令和。改めて3つの時代を生きている自分にちょっと驚きます。そして、「負け犬の遠吠え」で、有名になった酒井さんの本とも随分長いお付き合い。どうなってるの?ってくらい、時の経つ速さにも驚きます。

 

「負け犬世代」、いわば30代、色々悩んでいたことも、10年、20年と過ぎて行けば、あの時の悩みごとなんてさほど大したことはなかったなって。もちろん、その時は懸命にもがいていたけれども、40代、50代とその悩みの質も変わり、より深刻なってゆくなぁと感じる。

 

というのも、概ね20代、30代は、まだ自分周りのこと、例えば、恋愛、仕事、結婚近辺の悩み、もっと簡単に言えば、自分のことメインにを考えていれば良かった時代。しかし、50代近辺は、親の介護問題や、やがてくる自分自身の老後など心配事も増えて来る。とにかくそういった重い問題に向き合わなければならない時期でもある。

 

 

 

そんなあれこれを、50代真っ盛りの酒井さんが例により考察。そこには日常的に直面する悲喜こもごもがたくさん登場する。

 

例えば「初孫ショック」というエッセイ。ここでは友人からの「実は」という言葉のあとにくる事柄の衝撃を綴っている。そういわれてみれば「実は」の打ち明け話に、私たちはこれまで何度となく驚かされ合って来た。

 

50代近辺の「実は」でびっくりさせられるのは「孫が生まれたの」ってやつです。分かるわ~~。何といっても自分と同じ歳の友達が「おばあちゃん」という立場に辿り着いたということの驚きったらない。私の周りでは早婚だった人は別として、そろそろそういうニュースが届くのだろうなぁと、ある意味本書を読んで心構えができました。

 

「実は生理になったの」「実はこの前、○○君とAしちゃった」「実は離婚しちゃった」などなど、各時代においての「実は」は、意外にもたいくさんあるものだなぁと。

 

もうひとつ今後のために。「三つのキン」について。どこかの知事さんが言いだしそうな感じですが、老後はこの三つのキンを少しずつ貯めておこうかなと。「ご近所の友達」「お金」「筋力」。はぁ、どれも努力が必要だけれども、今から将来のために少しずつがんばるしかないかなと。

 

ということで、フフフっと笑ったり、うんうんと唸きまくったりしながら、あっという間の読書時間でした。これは「負け犬の遠吠え」からずっと続いている生中継のようなエッセイだと思う。さらに、60代、70代、80代と続くことを期待してます。90代まで長生き出来たら立派。もう「負け犬」とは呼びません(笑)