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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】気持ちが伝わるおいしい贈りもの:甲斐みのり

 

 

 気持ちが伝わるおいしい贈りもの:甲斐みのり著のレビューです。

気持ちが伝わるおいしい贈りもの

気持ちが伝わるおいしい贈りもの

 

 

 贈りもの、得意な人も、苦手の人も!

 

贈りものを選ぶのが苦手って方結構多いと思います。何にするか考えている時は、間違いなく相手の好みを、食べ物なら、食べる場所や人数など、周りの様子まで想像を巡らす。時にそれは楽しかったりするのだけど、ものすごく面倒に感じることもある。

 

個人的には自分なりのおみやげの定番を作っておけばいいのかなって思っている。自分もその商品が好き。そして、贈りものとして渡したら、すこぶる評判が良かったもの。メジャーなものもいいけど、ちょっと入手するのにひと手間かかるんだよな、なんてものが自分の中で定まっていると迷うこともない。

 

ずっと昔、取引先の営業さんが、来社するたびに小川軒のレイズン・ウィッチ(レーズンサンド)を持ってきてくださった。今はどうか分かりませんが、当時はこれを買うのには、事前予約が必要だったと記憶しています。そこらで適当なおみやげを買ったのではなく、事前に用意してくれてたというこのひと手間に感動したものです。その人はぶれることなく、ずっと小川軒のレイズン・ウィッチで通していました。今でも小川軒のレイズン・ウィッチを見るたびに思い出す。記憶も含めておみやげとその人がいつまでも結びついて心に残る。これってスゴイことですよね。

 

逆に私の勤めていた会社は「空也の最中」を取引先へのおみやげとして持って行くことが多かったです。こちらも当時は事前予約が必要で、今より目立たずに営業していました。小さな間口のお店に予約したものを取りに行く時、ちょっと緊張した思い出があります。

 

と、なんだか昔を振り返ってしまいましたが、あの人と言えばこれ!って言う定番みたいな人になるのも悪くないと思うのですわ(笑)

 

  

 

本書にはそんな定番になりそうな美味しいそうなものがたくさん登場します。色々な場面や、どんな人へ贈るか、例えば、祖父母、恋人、夫、お世話になった人等々に分け、それに見合った美味しいものが紹介されたりするので具体的でわかりやすいです。

 

全体的にいわゆるおみやげ的な雰囲気ではなく、どちらかと言えばシンプルで質の良さそうなものが多い。この贈りものきっかけで、ずっと愛用するようになるものが多いのではないかと感じました。

 

パート5の章は、甲斐さんの贈りものに対する並々ならぬこだわりや想いがギュッと詰まったエッセイです。そんな甲斐さんがセレクトされたおいしものたち。誰かへの贈りものというより、まずは私が・・・って気分で読み終えた次第です。