できない相談:森絵都著のレビューです。
解かるものと解らないものが混在しているショートショート
森絵都さんを読むのはひょっとして、ひょとしって.....なんと初めてみたいです。「つきのふね」の表紙が素敵で何度も見ていた、とか、みなさんの書評を読んだりしていたので、てっきり読んでいたと思っていたのですが、実は一冊も読んでいなかったということを、ここにきて発見しちゃいました。
読みながら「森絵都さんの小説ってどんなだったっけ?」ってずっと思い出そうとしてたけど、読んだことがないのだから思い出せるわけもなく(笑)
ということで、数ある作品のなかでショートショートから入った作家さんとなりました。本書はすこぶる評判もよく、テレビでも紹介されていて読むことにした。結果、個人的には解かるものと解らないものが混在していると言った感じで、38ある話で印象に残ったものは数えるほど。
日常の些細なことを取り上げた小さな話の数々。その面白さは自分がどれだけその話に共感できるかによって左右される気がします。その共感度がめちゃくちゃ高かったものに関しては、やはり「おぉおお!そうそう、そうなんだよ」とテンションが上がる。
逆に結末がいまいち飲み込めずにいたものもある。もっと意味を考えて、丁寧に読むべきだったのですが、なにせ、図書館から溜まっていた長編小説がどっさり7冊も届いてしまい、かなり急いで読んでしまったのも良くなかったなぁ。
....と、言い訳がましくなってしまいましたが、windows10のアップデートの話、口癖の話、おばあちゃんとパソコンの話など、「ぷぷっ」と笑えるものは、かなり楽しかったです。
こちら、Amazonで紹介されていたものになります。心当たりのある項目がある方、きっと共感できる一冊になると思いますよ!