聡乃学習:小林聡美著のレビューです。
興味のあることはやってみて、行きたいところは行ってみる!
しばらくお見かけしていないかも?と思うタイミングで、小林さんの本はいつもやって来る....といった感じが強い。なんというか、つかず離れず、いい距離感が心地良いなぁと、勝手に思っています。
とは言え、一度読み始めると止まらない面白さ、共感共感の話が多数登場する。なんかねぇ、久しぶりに会う友人の話を聞いている感じなんだな。
すっかり独身に戻ったんだなぁと感じさせられる小林さん。いつの間にやら大学生活を謳歌し、若いお友達とお出かけしたり、山歩きにチャレンジしたり、そうかと思えば、パソコン操作に四苦八苦。
フットワークも軽く、好奇心も旺盛。仕事も家のこともきっちりこなしているなぁという印象。芸能人なんだけれども、至って普通の中高年のありのままの姿を晒しているから、いくら読んでも疲れないし、楽しい。同世代の人はのノスタルジックな話も含め、かなり楽しめると思います。
興味のあることはやってみて、行きたいところは行ってみる。そして、よく食べ、よく学ぶ。なんとなく、体力も気力も停滞するお年頃ではあるけれど、小林さんの本を読むと、アクティブな感覚が蘇り、あれこれしたい気持ちが満ちて来るから不思議。
本書は2014年に始まった連載で、5年続いたものを1冊にまとめたそうだ。「おわりに」で、小林さんはその後を振り返っている。変わったこと、やめたこと、できたこと、できなかったことなど、5年の時の流れを感じさせられる。
小林聡美さんはずーっと同じトーンでいてくれる女優さんだと思う。20年前と今と、印象はほとんど変わらない。おそらく10年後もきっと変わらず今のペースで生活されているのではないかな。次作のエッセイで今度は何にチャレンジされるのか、ちょっと楽しみになって来ました。怪我と病気はくれぐれも注意ですけどね!