東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています。
以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。
さて、今年に入って早2回目のエンタメ番付。早速見て行きましょう!
【関脇】映画:チア・アップ!
老人スキーなら宣伝文句を聞いているだけで観たくなる。足腰も上がらない平均72歳のチアリーディングチーム!?諦めなければ夢は叶うと教えてくれる奇跡の物語ということで、いかにもアメリカンですねぇ。
舞台はシニアタウン。そこに住む女性たちがチアリーディングクラブを結成。笑われ、馬鹿にされながらも練習し大会へ。ザッツアメリカ的な映画の作り方でどんどん仕上がって行く感じが気持ちいいとのこと。
中瀬さんは女たちの友情が何といっても良かったとのこと。最初はうざかった隣人が、どんどんどん生涯の友になって行く様子とか、年齢は違うけど高校生との交流なんかから、「幾つになっても、いいなー女同士」と、ものすごく元気をもらったとのこと。最後は泣いてしまったそう。特に親方世代の女性が観たら、めちゃくちゃ刺さる作品だとのことです。
【大関】エッセイ:この素晴らしき世界:東野幸治
芸能界屈指のゴシップ好きが容赦なくイジり倒す、アクの強いお笑い芸人たちの知られざる伝説!「週刊新潮」連載時から話題の、いくら毒舌を吐き続けても絶対に嫌われない男だから書くことの出来た「吉本バイブル」、ここに誕生!単行本化記念の描き下ろし(極楽とんぼ加藤)と、キングコング西野による“東野幸治論”も特別掲載。
Amazon商品説明より
東野さん、とても文章がうまく、びっくりするくらい笑わせてもらったと中瀬さん。芸人のアクの強い私生活とか裏話を、これでもかと惜しげもなく綴っているそう。
吉本のあまり有名でない芸人からめちゃくちゃ有名な人まで、選りすぐりのエピソードが書かれているとのこと。番組では明石家さんまさんのエピソードをチラッと紹介。「かわいげがあること」は大事らしいですよ。
お笑い好きな人はもちろん、人間観察が好きな人におすすめとのこと。
【横綱】ノンフィクション:聖なるズー:濱野ちひろ
2019年 第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作 犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。
性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察を重ねる。そして、戸惑いつつ、希望のかけらを見出していく──。 Amazon内容紹介より
しょっぱなから、「これは絶対、志麻子さんに読んで欲しい」と力説する親方。
普通、動物と付き合ってる、動物を性的なパートナーにしてると言ったら「ちょっと引くわぁ」ってなると思うけど、そういう偏見がある人にこそ読んで欲しいと親方。
実際、著者がドイツの動物性愛者たちの家を訪問。彼らと寝食をともにし、実際動物とどういう関係なのか、いろんな愛の形を聞く。男女22人と親交を重ね、物凄い信頼関係のなかでいろいろと打ち明けられるという話。
性暴力に苦しんだ著者の人生も素直に語れているそう。彼らと生活して行くなかで、人間にとって、愛とは?性とは?暴力とは?と、どんどん考えていくわけだけれども、中瀬さん、自分にとっての愛とか性の本質は、なんとなくほわっとしか理解していなかったというか、突き詰めて考えたことがなかったとのこと。本を読みながら自分の内側にどんどん入って行く、何か突き付けられていくものが凄くあって、まさか、こういうテーマのノンフィクションで泣くとは思わなかったとのこと。
ドイツのイベントの話がかなり来たみたいで、そこに自分も行ってみようかなとも思ったそう。人生を変えるくらいの一冊になったと親方。志麻子さんにも、読むように念押しするほどの力の入った紹介でした。
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「聖なるズー」は今までにないようなノンフィクションと感じました。親方の話を聞いているだけで、どんどん惹き込まれていく感じがしましたもん。
ということで、今月も興味深いエンタメ番付でした。
今月はここまで。また、来月。
【過去のエンタメ番付】