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【レビュー】百年の快楽:工藤美代子

 

百年の快楽:工藤美代子著のレビューです。

百年の快楽 (小学館文庫)

百年の快楽 (小学館文庫)

 

 

 

人生を仕切りなおすための最後のチャンスの時期に彼女たちは.....

 

若い頃の恋愛の悩みのバリエーションは、付き合う、別れる、結婚する、しない、くらいの選択肢を巡って悩むのが定番。その悩みの深さは大なり小なりあるけれども、概ね、ゴールへ向けてエネルギーを注いでいる。

 

本書を読むと、若い頃のそれらがいかにシンプルで解りやすいものだったのになぁということを感じすにはいられません。中高年にもなると、男女が一緒に居ること、新しく家族になることなど、そうそう簡単なことではない。

 

それにしても本書に登場する人々は、いろんな意味でパワフルだ。欲望を満たすために力を注ぐパワー。こうした人々に圧倒されっぱなしな私は至って平凡な人生なのかもなぁと。どっちがいいとか悪いとかじゃないけれども、世の中には本当に色々な人々がいるもんだと改めて感じます。

 

 

 

内容は、工藤さんご自身の女友だちの話から広がる中高年女性たちの生々しいリアルレポートでも言おうか。友人の話はもちろん「こんな人がいるから会ってみる?」と紹介された人々までの話が綴られている。

 

再婚、年の差、後妻、遺産相続、介護、美容整形、性生活等々、なかなか生臭いです。

なかには工藤さんが自ら巣鴨に出向き、お年寄りたちの出会いの場をリアルレポート。いやぁ~~、ホントにあるんだ!と驚きの連続。「お盛んだこと!」と思わず唸ってしまう。

 

ほぼ濃ゆい話なのですが、ひょっこり登場する工藤さんご自身のエステ体験の話なども盛り込まれている。まぁ、この話もかなりエグイのですがね(笑)

 

人生100年と考えると女性の場合は、

一歳から二十五歳までは結婚前の成長過程。二十六歳から五十歳までは、恋愛、結婚、出産、キャリア、家庭などを築く期間。そして、五十一歳から七十五歳までが、人生を仕切りなおすための最後のチャンス。七十六歳から百歳は老いを迎え撃つ年月。

 

工藤さんの若い知人が言った言葉を引用しましたが、50歳から仕切り直すってしんどそうって思いがちだけれども、「いやいや、そう遅くはない」ということを証明してくれているかのごとく、本書には動き出している女性たちの例話がたくさんあった。気力と体力があるうちにですね。

 

最後に工藤さんの女友だちとのトークも面白い。ガールズトークの中高年版?まさに井戸端会議的で、各々の性格や本音がポロポロこぼれ落ちていて面白い。仲が良くても相手に向ける鋭いトークは年を重ねた分辛辣です!