うずまきぐ~るぐる 

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【レビュー】お菓子の包み紙:甲斐みのり

 

お菓子の包み紙:甲斐みのり著のレビューです。

 

 

包装紙大好きっ子は注目!!

 

「ふふっ、やっぱり載ってる!」と小さく笑っては、改めてそこのお店の包装紙のかわゆさを思い出す。本書は包装紙に興味ない人にとっては、一体何が面白いの?って感じだと思います。と言うのも包装紙の図柄が永遠に続くわけですからねぇ。

 

しかし、可愛い包装紙は捨てられずついつい溜め込んでしまう・・・なんて方には本書はキラキラと目が輝くこと間違いなし。

 

自分が触れたことのある紙に出合い、それがまた懐かしいものであったりすると思わず目を細めてしまう。

 

 

 

老舗と言われる古くからお客さんに愛されているお店の包装紙は著名人の絵を採用しているところも多く、その紙が謂わばお店の顔にもなっているケースも多い。

 

わたしのお気に入りは鈴木信太郎氏の民族っぽい衣装を纏った女の子の描かれたシリーズ。

 

こけし屋をはじめマッターホーンや、いなり寿司で有名なしのだ寿司まで、この女の子の絵を見ると訳もなく楽しい気分になる。

 

もうひとつお気に入りは東郷青児。
箱、缶、包装紙、リボン。どれを取っても本当に美しい。

 

小さい頃家族が好んで食べていたのは吉祥寺にある洋菓子の「ボア」というケーキ屋さん。喫茶室を兼ねたちょっとアンニュイな雰囲気のお店。

 

このお店のトレードマークが東郷さんの包み紙だった。
子供の目から見てもここの紙は大人でお洒落だな~と思わされたものです。

 

ケーキの箱も今のケーキの箱と違って、もっとしっかりした作りで、上にかぶせる蓋がある。確か緑だったと思う。わたしはその空き箱にお人形さんの服を入れたりしていた。

 

お店も閉店してしまい、もう東郷さんの包装紙もめっきり見ることがないと思っていたのですが、意外にもまだまだ各地にたくさんありました!

 

また、あらたに知ったのは京王百貨店の青い鳥みたいな図柄。
こちらはアメリカのグラフィックデザイナーのソール・バスのもの。
幸せを運ぶ鳩をモチーフにしたらしい。そうか、鳩だったのか!(笑)

 

あれこれ昔の思い出に浸っていたら、最後に「包み紙の記憶」という甲斐さんご自身のエピソードが登場。そこになんと「ボア」の包装紙が!!そうそう、この深緑色!冷たい感じのする女性の顔のイラスト!よくぞ残っていたなぁと感動ものでした。

 

今もお店で包んでもらえる包装紙や手提げなど、カワイイものが沢山ありますが、私の紙もの原点はやはり、千代紙とケーキの箱にかぶせるつるんとした手触りのレトロな包装紙だと感じました。

 

あの真新しい紙に包まれた箱を持つ一時の幸福感。
包装紙よ、これまで楽しませてくれてありがとう!
そして、これからも!

 

・・・・また捨てられない包装紙が増えることでしょう♪