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【感想・あらすじ・レビュー】床下の小人たち :メアリーノートン

 

 

床下の小人たち メアリーノートン著のレビューです。

ある日突然物が消えたら…それはたぶん小人たちの仕業!

 

「小さいおっちゃん」とか「小さい兵隊さん」を見たことがあるという方の話を時々耳にする。お風呂場で見たとか、駐車場にいたとか…。だいたいは目が合って、ササッと逃げて行ったなんて話が多いのですが、怖かったっていう感想を聞かないのは興味深い。私も一度くらい見てみたいなぁーと思うんだけどなかなか縁がない。

 

で、小人ってどのくらいの大きさなのかなぁと、想像を膨らませながら本書を読んでいたのですが、あとがきに20センチくらいとあった。や、なんか意外に大きいんですね。


このサイズなら家の中に居てもきっと気配は十分感じられるでしょう。

 

 

 

 

 

さて、アリエッテイは宮崎アニメでも有名ですね。


イギリスのあるお宅の床下に住む小人一家のお話です。
アリエッティという少女、父親のポッド、母親のホミリーの三人家族。

 

この一家は人間のお宅から日用品を借りて生活をしています。
必要なものはすべてお父さんが「借り」をしに出かけ、持って来ます。

 

様々なものが小人サイズに工夫されていて、部屋の家具やインテリアが何から出来ているか知っていくだけでもかなり楽しい世界。

 

表紙や挿絵を見ながら、「なるほどねぇ、よく出来てるわ」と感心しながらどっぷり床下の世界にはまってゆきます。

 

アリエッティはある日、この家に住む少年に姿を見られてしまいます。 二人は次第に仲良くなり、生活も豊かになるのですが、そんな時も束の間。

アリエッティの家族に最大のピンチが訪れます。

果たしてこの一家の行方は…。

 

 

 

 

人間でも小人を普通に受け入れられる人もいるし、受け入れない人もいる。だから、人間に見つかることは彼らにとって命にかかわるとても大きな問題。

「借り」に行く行為も気軽に行ける感覚ではないから大変なのです。

大きな起伏がある内容ではないけど、読み終わったあと、結構あれこれ大変だったなぁと、ぶり返すような波がありました。

 

シリーズものだったことを後で知りましたが、この巻だけでも十分完結していますが、やはり、続きがあるのなら読みたくなってしまいます。

 

読後、私の中で小人がグッと身近に感じられましたが、もし自分の家に小人が住んでいても見てみないふりをしていた方が、彼らのためには安泰なんだろうなぁーと思う。

 

…でも、「ちょっとだけ、お部屋を見せて」と、思わず声をかけてしまいそうな気がします。いずれにしても、小人から見たら人間は巨人ですよね。かなり怖い存在だと思います。目が合ってササッと逃げたという情報は間違いではないと思う。

 

 

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