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うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】飲食男女:アン・リー

 

 

飲食男女:アンリー著のレビューです。

飲食男女

飲食男女

 

 

 

◆また「飲食男女」??久世さんの「飲食男女」を探していたら、

  こちらの「飲食男女」も読みたくなった。読書って本当キリがない(笑)

 

 

久世さんの「飲食男女」を探していたら、こちらの「飲食男女」も目に入る。説明文を読んでみると「あら、こちらも面白そう!しかも中華だし~♪」と同じタイトル本を2冊借り、飲食男女まみれの時間に突入。読書って本当キリがない世界ですねぇ。

ちょっと色っぽい話だった久世飲食男女。こちらは雰囲気もガラリと変わり舞台は台湾。ある4人家族の日常を綴る。台湾一の名料理人の父親・朱は妻と死別。一流ホテルでの料理の仕事は引退しているが、職場からちょくちょくと声がかかり出かけて行く日々。彼には3人の娘がいる。クリスチャンで奥手な長女・家珍、キャリアウーマンの次女・家倩、大学生の三女・家寧。朱氏はこの娘たちに美味しい料理を作って食べさせることによって家族の絆を保とうと努力するも、どの娘も至って淡白で、心ここにあらずといった雰囲気なのです。

年頃の娘たちと父親という組み合わせはなかなか難しい。お互い気にかけながらも、ちょっとよそよそしかったりする感じがなんとももどかしい。台湾一のお料理が食卓に並んでも、彼女たちにとっては日常、むしろみんな揃ってご飯を食べることが重荷になっていたりするのだ。そんな娘たちとは違い、私たち読者は朱氏の作る様々な料理に心を奪われることになる。

三女がいきなり結婚したことから、転がるようにこの家族に次々と変化が起きる。猛スピードで家族模様が変化していく内容に思わず苦笑。しかし、目が離せないといったことには変わりなく最後の最後まで楽しませてもらいました。

それぞれの恋愛から、それぞれの次の居場所へと落ち着くわけだが、一番の驚きは父親である朱氏の行方です。「ブラボー!&ご馳走様」な気分です。そして、最後に来てようやくこの家族の旨味が感じられるような話でした。

映画になっているそうですが、映像になった中華料理・・・絶対、中華をその日のうちに食べたくなるような場面の連続なんだろうなぁ・・・。そうそう、本書には付録としてレシピが付いています。でもやっぱり自分で作るより、本場の方に作っていただいたものを食べたいのであります(笑)

 

 

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