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【レビュー】ココの詩:高楼方子

ココの詩:高楼方子著のレビューです。

ココの詩 (福音館創作童話シリーズ)

ココの詩 (福音館創作童話シリーズ)

 

 

 

◆高楼さんのデビュー作。

 少女のまっすぐな恋心とダーク社会が渦巻く不思議な物語

 

 

悪い男と頭では解かっていても、どうしても気になるあの人。
しかもその人は美術館の名画を贋作とすりかえるという犯罪に
手を染めているという・・・。
金儲け、裏切り、何度もそんな状況を目の当たりにした
一人の女性は傷つきながらもあの人を追い続けてしまうという哀しい恋心。

.....と、ここまで来て、あれ?この本児童書よね?
高楼 方子さんの本よね?と思われるかもしれません。

「ココの詩」は登場人物の背景が判らないとなんて生臭い物語なのだろう。
でも、登場人物が判るとそれはもうちょっと不思議なな世界に早変わり。

悪い男とは、ネズミなんです。ヤスというヤクザなネズミ。
ヤスに首ったけになったのはココという人形の女の子。
そして贋作を作って金儲けをしている悪ネコたち。

まるで人間社会を見ているような彼らの闇社会と、
恋することを覚えた少女の揺れる想いに焦れ焦れしながら不思議な世界を漂う。

「ヤスは止めておけ、ヤスはヤバいよ」とココに警笛を鳴らすも、
「いつか二人は上手くいく、ヤスは改心する」と思いたい自分もいた。
ここにきてわたしがまるでココになった気持ちになるなんて!

フィレンツェ市街の舞台設定で、浮かび上がる風景は
異国情緒もあってなかなか素敵なのだけれども、内容は結構シビアだったなぁ。

「サン・ロマーノの戦い」という絵画がキーになっていて
物語と繋がりが出てくる。しかし勉強不足でいまいちピンと来なかった。
特に第三部はちょっぴり長かったかな・・・。

ハラハラしながら迎えたラストとココのその後にギョッとさせれ終了。
とこしえに閉じ込められたような感覚が残る。

あとで知ったのだけれども本作は高楼さんのデビュー作だとか。
高楼さんがあたためていたデビュー作をこの機会に読めて良かったです。
作者の原点はいつの時代も新鮮です。

 

 

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