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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【感想・あらすじ・レビュー】東京百景 (ヨシモトブックス) :又吉直樹

 

 

東京百景 (ヨシモトブックス) :又吉直樹著のレビューです。

東京百景 (ヨシモトブックス)

東京百景 (ヨシモトブックス)

 

 

感想 拝啓 ピース・又吉直樹様

 

拝啓 秋冷の候、いかがお過ごしでしょうか。

 

貴方の本を読みました。
購入場所は、下北沢のヴィレッジヴァンガードです。私が入り浸っている本のサイトの仲間から、貴方の選び抜いた本100冊を並べた「又吉直樹の本棚」があるということを教えてもらい、早速見に行ったのです。

 

店内の片隅に設置された貴方の選んだ本たちは、どれも雰囲気のある渋いものが多く、魅力的でした。ずっと眺めていましたが、それらの本の中で私の手に吸いついたのが、
貴方の書いた「東京百景」でした。

 

ビニールのカバーがかかり、布ばりを感じさせられる装丁。芸能人の本とは思えないほどある意味地味だけど、落ち着いていて、美味しい珈琲が横にある風景が似合いそうな感じのいい本ですね。

 

貴方の本を読んでまず感じたのは「ずるいよ」という言葉。だって、文才があるだけじゃなく、人を笑わせる才能もあるのだから。そんな人が書いた文章、つまらないわけがない。

 

しかも、その文章から伝わってくる静かで優しい人柄が、いつしか気持ちを温めてくれました。

 

じんわり来たと思ったら、ストンと落されクスクス笑ってしまったり、どうしたら、こんな不思議な妄想が描けるのだろう…なんて話が「百」も登場する。

 

なんだか私は貴方と「にらめっこ」しているみたいに、笑うと負けの気がしてきて、次の話に挑むようになる。

 

で、私は途中から噛みしめるように読みたくなり、毎日少しずつ読むことにしたんです。そしたらより鮮明に貴方の見た「東京」がイメージ出来た気がします。

 

 

 

 

貴方の過ごしてきた多くの場所は、私にとっても馴染みの場所。それらの場所で、職務質問をされている人に目を留めることはなかったけど、これからはちょっと気にしてみようと思います。もしかしたら、貴方が諦めモードの表情でそこにいるかも知れないから。

 

冗談はさておき、貴方に教えてもらった本を何冊か読みました。これからも、貴方の選んだ「リスト」から少しずつ読みたいと思っています。

 

さてこれから、「<東京百景>おもろかったよ。」と、仲間たちに知らせに行きます。
より多くの人たちへ、読書の秋にこの1冊をおすすめしたくなりました。

 

今後も貴方のご活躍を、ひそかに応援しております。   
                                       敬具

 

文庫版も出ましたが、ヨシモトブックスの東京百景の方が内容により合っている。レトロ感ある素敵な装丁だと思います。

東京百景 (ヨシモトブックス)

文庫(角川文庫)