食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書:エリザベスギルバード著のレビューで。

食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書 (RHブックス・プラス)
- 作者: エリザベスギルバート,那波かおり
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2010/08/10
- メディア: ペーパーバック
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イタリア→インド→インドネシア 「I」の付く国で考えた。女が直面するあらゆることを!
「女が直面するあらゆること」ってなんだろう?という疑問から興味を持った。
30代半ばの作家である著者は、離婚と失恋を機に、人生のリセット&自分探究の旅に出かける。旅先は「I」の付く国。イタリア、インド、インドネシア。
各国でそれはそれは様々な人々に出会い、様々な経験をするリズ。
イタリアでは美しいイタリア語を勉強しながら、イタリア料理を大いに楽しみ食べて、食べて、食べまくる。
インドでは自分の精神コントロールを目指し、日々迷走?いや瞑想に励む。ことあるごとに頭に浮かぶ元夫、元カレとのアレコレに決別したいと思い悩む。そして、たくさんの仲間とお喋りし、アドバイスをもらいながらなんとか乗り越える。
インドネシア・バリでは、治療師に教えを伺いながら、新たな恋に出会う。
と、簡単に言ってしまえば、離婚→恋愛→失恋→旅→恋愛という流れなんですけど、550ページのボリュームからも分るように彼女の葛藤や人々とのやり取りが、かなり細かく記載されているのでいつしか自分もその旅の中に組み込まれてしまった感じ。ペースがつかめてくると、ものすごく面白い。(最初はちょっとクドさを感じたけど)
彼女が訪れた「I」の付く国々は、見どころが多いのはもちろん、瞑想現場や、バリのちょっと普通の旅行では分らない人々の暮らしぶりが覗けるのが何よりも楽しい。また、こういう旅の仕方は欧米人っぽいなぁーと感じるシーンも多い。
ハイライトシーンのように思い出すのは、豪快に食べまくったイタリアの幸せな風景も好きだけど、やはりバリで生まれた恋のシーンはロマンチックだったし、人との関わりが深かったのもこの場所だった。ウブドの村の様子もよく描かれていて、一番ワクワクしたインドネシアの話が
私は一番気に入りました。
人生には節目があり、どこかで一度リセットをすることもあるだろう。
今日は調子が良くても、明日はまたどんより落ち込んだり。
あれこれ考えて、先が見えなくて…ぐるぐるぐるぐるしちゃって自問自答。
こういう状況から立ち直るって、誰だってやはりある程度の時間が必要なんだということをこの本は教えてくれる。
「女が直面するあらゆること」─────だったかはちょっと謎だけど、「食べて、祈って、恋をする!」まさにその通りでした。
さぁ、その後彼女はどうやら「I」の国から他のアルファベットの場所「A・A・B・B」を飛びまわっているそう。なんだかちょっと羨ましい。
最初は字もびっしり詰まっているし、まどろっこしくてどうなることやらと思ったけど、さすが世界的ベストセラーだけありますねぇ、後半はすっかり夢中に。
ジュリア・ロバーツ が主演で映画もあるみたいですね。これはちょっと映像の方も見てみたいな。
バリアン「クトゥ・リヤール」氏の占いも楽しそう。生まれた曜日も大事みたい。
ちょっとググったら、すでにツアーまであった。食事付きで116$ですって。ん~~~なかなか商売上手!!