うずまきぐ~るぐる 

読書書評ブログへようこそ!読んだ本についてのあれこれを思いのままにぐるぐるかきます。

【レビュー】とりかえばや物語 (21世紀版少年少女古典文学館) :田辺聖子

とりかえばや物語 (21世紀版少年少女古典文学館) :田辺聖子著のレビューです。

とりかえばや物語 (21世紀版・少年少女古典文学館 第8巻)

とりかえばや物語 (21世紀版・少年少女古典文学館 第8巻)

 

 

 

◆男と女を取りかえる?永遠の新しい小説

 

 

田辺聖子さんの「とりかえばや物語」にチャレンジです。

もう、とにかく最初のページから話が面白くなりそうと言う予感が
ムンムンとあったのですが、まさかこんなにも面白いとは!と思うほど
最後まで飽きることなく、のめり込みました。

 

「とりかえばや」とは、「取り替えたいなぁ…」という意味で、

一体何と何を?ということなんですが、この話では「男と女」をという、

なんとも斬新な父親の嘆きをもとに大変面白いストーリー展開を

見せてくれるのです。

 

内気で女性的な兄。男性的で快活な妹。(二人ともよく似た美形)
こういう兄妹は今でも普通にある話だと思うのですが、
この兄妹、各々、女装・男装し、性別を偽り生きていくことにするのです。

 

そんなことして、周りにバレないのか?と言う疑問点はさておき、
特に注目したい人物は男装した妹。

 

彼女は男社会でバリバリキャリアを積み上げ、才知・美貌・人柄を
持って人々を魅了して行くが、運命の落とし穴にはまり、
思わざる出産を経験する。

 

そこから、女としての人生を歩むことを選ぶのですが、旦那に支配される
閉鎖的な人生に疑問を感じ、結局子供を捨ててまでも、その場から

逃げ出してしまう。
そこから、彼女の運命はどう変わっていくは是非読んでいただきたい。

 

男性らしさ、女性らしさ、キャリアと結婚、そして男のどうしょうもない
浮気性など、今の世の中にある事象がそのまま題材になっている。

 

田辺聖子さんもおっしゃっている通り、女の生き方がたえず問われている
お話だということにも納得がいく。そして永遠の新しい小説であることも。

 

作者は不詳ということだが、田辺さんは女性ではないかと言っている。
私もそう思うのだが、もしかしたら、ミッツ・マングローブさんあたりの
女装趣味の男性というケースもあるのではないかと密かな思うのである。

 

あ、ラストはどうかって?切なさあり、哀愁あり、そして幸せも!

 

 

 

uzumaki-guruguru.hatenablog.com

uzumaki-guruguru.hatenablog.com