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【レビュー】ししりばの家:澤村伊智

 ししりばの家:澤村伊智著のレビューです。

ししりばの家 (角川書店単行本)

ししりばの家 (角川書店単行本)

 

 

◆砂って・・・怖い

 

ホラー要素の強いアイテム「砂」。

と言うのも、安倍公房の「砂の女」を読んだ読者は、

「砂」の恐怖を存分に知っていることだろう。

かくいう私もあの時の砂の恐怖はいまだ忘れられない。

 

土の方がじめっとしていてホラーに向いていそうなイメージだけど、

いやいや、砂の方が本当は怖い。

 

本書の怖い部分は人それぞれだとは思うのだけれど、

私の怖さポイントは「砂」に尽きるのだった。

 

一軒の家にまつわるホラーは、ある主婦が夫の転勤先で偶然

昔の同級生に会い、彼の家に遊びに行ったことを機に始まる。

その家は変な音が聞こえたり、あちこちに砂があったり・・・。

 

砂!

掃除していないとかそういうレベルではなくそこかしこに

散らばる砂。もはや不気味な雰囲気です。

 

並行してこの家を昔から知っている青年の話が進む。

彼は砂が「ザリザリ」といいながら脳を侵蝕する異常症状を起こし、

仕事もできず、犬と散歩するくらいしかできないの生活をしている。

 

そんな彼の元に昔の同級生・比嘉琴子が登場する。

彼らは昔あの家に関わったことがあり、一緒に行った

他の同級生はすでに亡くなった。

不運な数々の出来事は、あの家に関わったからと言う琴子の話から、

彼は琴子と一緒に怪異に立ち向かうことを決心する。

 

という助走部分を経て、いよいよ家に侵入するシーンへと。

ここからは息を呑む場面が多く、いやー怖かったです。

と同時に、理解不能な出来事が起こったりと目が離せませんでした。

 

特に砂は怖いよ。本当に・・・。

って、本当の怖さはそこじゃなく、この家に纏わる過去なんだろうけど(笑)

あと、犬って頼りになるのね。霊は犬を嫌うのかしら?

 

後に知ったのですが、これはなにかシリーズものみたいですね。

琴子さんのおいたちは本書で知ることがきますが、他の作品で

どんな感じだったのか気になります。