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【レビュー】求む!イギリス人男性の同居人:井形慶子

 

 

求む!イギリス人男性の同居人:井形慶子著のレビューです。

求む! イギリス人男性の同居人

求む! イギリス人男性の同居人

 

 

 

◆ん~~~という違和感が常に…

 

 

25歳でシングルマザーになった女性の話なのですが、
「あとがき」を読まなかったら、きっと感想すら

書かなかったかもしれません。

 

恋愛がしたかったのか?
それとも自分をサポートしてくれる(金銭的に)男性が必要だったのか?
最後まで疑問符がいくつも並んだ。

 

イギリス人男性と限定なんて面白いと最初は思ったのですが
読めば読むほど違和感が増す。

 

恋人との喧嘩すら周りを意識し、劇場化して注目されることの
快感を楽しんでいるシーンなんかはちょっと絶句。

 

実際、本気で相手とぶつかったら、そんなこと普通考えるだろうか?
相手はイケメン外国人。まるでアクセサリー感覚で外出している
シーンには思わずげんなりした。

 

そのくせ日常は割り勘だ、ケチだと文句たらたら。
というか、育児もなんだか仕事、仕事と言いながらどこか他人事。

 

若かったという一言で片付けるのもなんだけど、読後、自分的には
そう解釈せざるを得なかった。

 

お金の心配がない生活。
経済的な不安は分からなくもないが、もう少し自分の足で
なんとかする道はなかったものか?

 

仕事も恋愛もなんだかどっちつかず。一人になるのが怖くて
「保険」として他のイギリス人にも繋がりを作っておいたり。

 

別れたあとも、「これが最後だ」と言い会いに行くなんてことも
幾度も続き、なんじゃそれ!だった。

 

これは相手の国籍云々というより、彼女の恋愛パターンなんじゃないかな。
相手が変わっても、常にこうした行動をとっていくしたたかさ。

 

どうか、外国人と付き合っている日本人女性をひとくくりにしたり、
この国の男性は…的なん内容を鵜呑みにしないでほしい。

 

御本人はたぶん若くて行動的で懸命なシングルマザーの女性を
描きたかったのだろうが、突っ込みどころが方々にあり、
気持ちよく読める内容ではなかった。

とにかく「若かった」ってことにしておこう。