カラスの常識:柴田佳秀著のレビューです。
カラスでございまーす、もっと私を知って欲しい!
私、公園内の森をお散歩中、上から太い枝を投げられた経験がある。その枝が土に垂直に突き刺さったのを見た時に、身震いしましたよ。「私が何したっていうのよー」と叫びたかったけど、せせら笑いしている?カラスの鳴き声に追い立てられように逃げました。
そして先日も、夜中にスカイプをしてたときに、「カァーカァー」とはじまったのである。
家の近所にはねぐらがあるようで、こんなことは日常茶飯事。「こんな遅い時間にカラスと一緒?」と笑われる始末。
慣れてない人にはちょっと不気味ですよね。夜にカラスが鳴くのは縁起が悪いなど言いますが、そんなの言ってたら毎日不幸の連続です。…と、私の生活の中にちょいちょい登場する憎いカラス達。
そんなカラスたちの生活を覗いてやろうと、手にしたのがこの1冊。著者も、様々な怖い思いをしながらも、出来るだけカラスの立場を大事にして書いているので、次第に私自身もカラスが身近に感じられ「結構、可愛いじゃん」って感想まで漏らすほどに。
生ごみの日を知っているとか、集団で襲ってくるとか、ストーカーだとか、カラスはどこで死んでるのか?など、この本を読むと本当のところが分かってくる。
ほとんどのことは当然と思うことばかりで、一体、どうしてこんなに悪キャラになったのかって思ってしまいます。
ごみ問題に関しても、人間とカラスの知恵比べになってますが、結局はごみがなくならない限り無理だろうな~。関西や一部のエリアでは夜中にごみの回集して成果が出たそうですけどね。
人への攻撃は、あくまでも子供を守るため。ベランダ・屋上など巣よりも高いところに居ると攻撃されるらしい。
後ろから後頭部を蹴ってくるので、何も持ってない時は、後頭部に手のひらをかざすようにするだけで襲ってこないそうですよ。
カラスも人間が怖いのです。だから後ろからしか攻撃できないそうです。もし、襲われたときはこの方法を試してみてください。
僕、カラ助。ハシブトカラスって言ってね、嘴が太く、ちょっとデコッパチのカラスだよ。好きな場所は朝の銀座。キライなことは巣を見られること。マヨラーなんだよ。あとね、こー見えて意外に愛妻家なんだ。奥さんと一緒にいつも行動してるんだよ。
趣味は人間観察。人間様を見ていると色々なことを知ることができるんだ。
たまにいたずらをするから、誤解されやすいんだよ。「七つの子」って歌、いい歌だね。人間様は昔はもっと好意的だったのになぁ…
もし私がカラスになったら…こんな風に人間にアピールしちゃうな(笑)





