カラスの常識:柴田佳秀著のレビューです。
◆カラスでございまーす、もっと私を知って欲しい!
私、公園内の森をお散歩中、上から太い枝を投げられた経験がある。
その枝が土に垂直に突き刺さったのを見た時に、身震いしましたよ。
「私が何したっていうのよー」と叫びたかったけど、せせら笑いしている?
カラスの鳴き声に追い立てられように逃げました。
そして先日も、夜中にスカイプをしてたときに、
「カァーカァー」とはじまったのである。
家の近所にはねぐらがあるようで、こんなことは日常茶飯事。
「こんな遅い時間にカラスと一緒?」と笑われる始末。
慣れてない人にはちょっと不気味ですよね。
夜にカラスが鳴くのは縁起が悪いなど言いますが、そんなの言ってたら
毎日不幸の連続です。…と、私の生活の中にちょいちょい登場する
憎いカラス達。
そんなカラスたちの生活を覗いてやろうと、手にしたのがこの1冊。
著者も、様々な怖い思いをしながらも、出来るだけカラスの立場を
大事にして書いているので、次第に私自身もカラスが身近に感じられ
「結構、可愛いじゃん」って感想まで漏らすほどに。
生ごみの日を知っているとか、集団で襲ってくるとか、
ストーカーだとか、カラスはどこで死んでるのか?など、
この本を読むと本当のところが分かってくる。
ほとんどのことは当然と思うことばかりで、
一体、どうしてこんなに悪キャラになったのかって
思ってしまいます。
ごみ問題に関しても、人間とカラスの知恵比べになってますが、
結局はごみがなくならない限り無理だろうな~。
関西や一部のエリアでは夜中にごみの回集して
成果が出たそうですけどね。
人への攻撃は、あくまでも子供を守るため。
ベランダ・屋上など巣よりも高いところに居ると
攻撃されるらしい。
後ろから後頭部を蹴ってくるので、何も持ってない時は、
後頭部に手のひらをかざすようにするだけで
襲ってこないそうですよ。
カラスも人間が怖いのです。
だから後ろからしか攻撃できないそうです。
もし、襲われたときはこの方法を試してみてください。
僕、カラ助。
ハシブトカラスって言ってね、嘴が太く、ちょっとデコッパチのカラスだよ。
好きな場所は朝の銀座。キライなことは巣を見られること。
マヨラーなんだよ。あとね、こー見えて意外に愛妻家なんだ。
奥さんと一緒にいつも行動してるんだよ。
趣味は人間観察。人間様を見ていると色々なことを
知ることができるんだ。
たまにいたずらをするから、誤解されやすいんだよ。
「七つの子」って歌、いい歌だね。人間様は昔は
もっと好意的だったのになぁ…
もし私がカラスになったら…こんな風に人間にアピールしちゃうな(笑)