Web Analytics Made Easy - StatCounter

うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー・感想・あらすじ】あきない世傳 金と銀 <2> 早瀬篇:高田郁

 

 

あきない世傳金と銀 2 早瀬篇:高田郁著のレビューです。

あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)

あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)

 

 

感想・あらすじ 結婚話が出てくる2巻も目が離せません

 

このシリーズは図書館で後追いしています。人気作家さんなだけにかなりの待ち。予約待ちが少なくなったころを見計らって読み進めているので、前回の話がかなりおぼろげです。ということで、自分の書評を読み返してから次巻へと。

 

「生鍋の底を磨いて過ごす」と言われていた女衆として幸は生きるのか?いや、そんなことはないと思いながら本を閉じたのだった。さて、どんな展開になるのだろう?

 

2は呉服商で奉公している幸が、この店でいよいよ中心的人物になるだろうという変化が次々と起こる。

 

まずは放蕩三昧の店主である徳兵衛の後添えになるという話が持ち上がる。傾いた「五鈴屋」の御寮さんになるよう勧めたのは番頭の治兵衛。

 

そして結婚に至るのだが、そこに行き着くまで、いわゆる業界内での承認のようなものが必要で、そこでもひと悶着あったりとなかなかの難解が待ち受ける。なにせ幸はまだ14歳というのに、いきなり大人の世界に放り込まれるのだ。

 

 

 

 

しかしながら経験や知識はないものの、幸の賢さや勘の良さなどは大人も舌を巻く。また、素直な心で次男の惣次から教えを受け、日々成長していく幸の姿に心を掴まれた読者が沢山いたことだろう。

 

無責任な長男よりもむしろちょっと偏屈だけど次男の方がお店のためにも、幸のためにもいいのでは?なんて思っていたら、次男に結婚の話が。なかなかうまくいかないもんだなぁ・・・

 

なにはともあれ、一歩踏み出した幸の新しい生活。・・・と思っていたら、なっ、なんと!後半にきて、またもや大きく話が展開して終了。こういう終わり方がなんともニクイ!次に進みたいのだが、またまたちょっと日が開くのだなぁ・・・嗚呼、何もかもが、もどかしいっ!

 

前回レビュー