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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】目でみることば:おかべ たかし

 

 

目でみることば:おかべ たかし著のレビューです。

目でみることば

目でみることば

 

 

目で見て雑学を学ぶ!

 

この本、発想がとても楽しい!

世の中には色々な言葉が氾濫し、何気なく使われていますが、これらの言葉の数々が、もし映像化されたら…と思うと面白いと思いませんか?

 

例えば、この本の表紙の写真。これはどんな言葉でしょう?
答えは「引っ張りだこ」なんですって。

 

ご存じ引っ張りだこの意味は「人気があることから引き合いがあること」。
これは、タコを日に干している形に由来しているそうだ。

 

こんな風に、実際、思い浮かべるのと、本当に写真で見るのとでは、感じ方が違って面白い。

 

・「頭隠して尻隠さず」…この言葉には、意外な鳥が!
・「いたちごっこ」…一体どんな遊び?
・「勝負服」…イギリスで生まれたというあるスポ―ツとは!
・「蓼食う虫も好き好き」…蓼ってどんな植物?どこで売っているの?
・「拍車を掛ける」…拍車ってどんなもの?

 

などなど、言葉は知っていても、じゃーどんなもの?と聞かれると知らないことが案外多かったことに気づきます。

 

 

 

こうやって見て行くと本当に言葉と言うものは、きちんと意味があって成り立ってきたのだという素晴らしさに感動します。

 

そして、なんだかとてもうれしい気分になったのは、あとがきでの作者の言葉。

この本の写真を撮っているとき、僕はたいてい笑っていました。なぜって
「語源」探しは「宝」探しそのもので、シャッターを押す瞬間は宝を発見した
幸せな時間だったからです。

 

そうなんです。山出さんの気持ちが本当に反映されている本だと思います。
ずっと読みながら、私も笑顔だったのですが、このあとがきを読んで、「そうか、撮っている人が笑っていたのだ」と。

 

時差はあっても、作品を通して笑い合えるものがこの本にあり、読み終えてからもなんだか幸せな気分でした。

 

さて、最後に、「灯台下暗し」。
貴方はどんな光景を思い浮かべますか?