宵山万華鏡 :森見 登美彦著のレビューです。
◆夜店、金魚、お囃子が聞こえてきそうな風情ある世界に入り込もう
「宵山万華鏡」を読んだせいで、祇園祭宵山関連に触れるたび
この不思議な世界の話を思い出してしまうのが決定されちゃったな…
そんなニクイ一冊になりました。
どんな内容と聞かれたら「不思議な話」としか答えようがない…
上手く感想が書けないのが正直なところです。
手繰っても手繰っても、なかなか底が見えて来ない。
だから、ひとつの章が終わっても、次を読まないと気が済まない…
かっぱえびせんの歌が聞こえて来そうです。
この話の世界、恐らく好き嫌いが結構はっきり分かれると思います。
非現実的な事象や不思議な世界を見せてくれる小説は好きなので
個人的にはすんなり面白かったなーで、終わりました。
装丁の絵を見れば、この本の世界がそのまま映し出されていますので、
ちょっとは参考になるかな。
手にとって、この絵の世界を良しとする方は、きっとこの本が
貴方を呼んでいるのだと思いますよ。
京都、祭り、お囃子、夜店、金魚、万華鏡…
お祭りの晩、夜店への買い物は、子供にとって
ちょっとした冒険でもありました。
いつもの風景なのに、まったく違う場所に見える不思議な時間。
あの時の懐かしい風景を再体験できるのがこの本です。