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*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】江戸のおトイレ:渡辺信一郎

 

 

江戸のおトイレ:渡辺信一郎著のレビューです。

 

江戸のおトイレ (新潮選書)

江戸のおトイレ (新潮選書)

 

 

 

 

お食事前には読めないですが、内容は充実。これでもかってくらいおトイレの話。

 

 

今回はタイトル通り、これでもかってくらいトイレのお話です。おならの話から屎尿処理に至るまで、排泄に関する内容である意味お腹及び胸がいっぱいになります。

 

今のように公衆トイレがなかった江戸の町。

女性たちは並々ならぬ苦労があったようで、

 

覚悟して必死女の野雪隠・柳の緑二2

 

死ぬばかりの覚悟で、野外で用を済ましていたのが分かります。 現実問題、トイレが出先でなかったら…想像すると、冷や汗が出てきます。

 

また、屋形船などに乗る時も、今で言う携帯トイレのようなものを持参したり、おトイレ専用船を呼んだり、様々な工夫をしています。男性は竹筒で簡単なものですが、女性は本当に大変だったようです。

 

面白かったのはほぼ全章なんですが、屎尿処理の話です。
この時代、排泄物を農家に売っていたってことですが、その排泄物にもランクがあるという、ちょっと信じられない話がありました。


上等品から下等品まで5ランクも!濃厚な良品は幕府・大名屋敷から、下等は牢獄・拘置所のもの。…っておーい!

 

良質な食物を摂った人の方が良質の肥料を生む?ってことなのでしょうが、ちょっと笑えます。

 

今回は言ってはなんですが、読みながらなんか臭ってくる錯覚が…想像異臭めいた感じがあり、食事前はちょっとキツイ本ですが、とにかく、この文化にズボズボハマって行ってます。