インド旅行記〈1〉北インド編:中谷美紀著のレビューです。
感想:嫌なことは嫌と言う、媚びない旅行記
インド関係の本が読みたくなる時期が1年に1回くらいあります。
そのたびに意識的に探し、面白い本に出会うのですが、この本もその一冊。
Jin-仁ーのドラマでおなじみの、中谷美紀さんの旅行日記です。
この旅行記はインドを東西南北のブロックを3つに(3冊)分け、中谷さんが2006年の8・10・12月に訪れた時の記録になっています。
女優さんの本なので、本人が写り込んだ写真が多いのでは?と 手に取ってみたところ、文章がびっしり書かれていたのでこれはちょっと読み応えありそう~と思い図書館で借りました。
中谷さんの旅行スタイルには賛否両論あるようですが、「私は旅慣れて異文化にも現地の人々にも理解があります」みたいな感じが全くなかったのが、逆に良かったと思います。
「えっ?」と思うことは、人に対しても物に対しても素直に書いてあります。これは旅行記だからと言うよりは、 きっと彼女の性格からなんだろうなと感じました。文章も媚びた感じがなく、さっぱり程よい語彙を使いこなし、読み易かったです。
この本と平行して読んでみるといいのは、4冊目に「写真編」が 出ています。
こちらも中谷さん自身の写真はほとんど出てきませんが彼女が旅した場所と文がコンパクトに収まっています。
あとがきを読むと、彼女がインドに対してどう思い、どういう旅のスタイルだったのかが理解出来ます。
文章を読むのが苦手な方は、この1冊でも旅気分を味わえると思います。またヨガ好きの方にもこの本はお勧めです。私は良い意味で中谷さんの見かたが変わりました。
インド旅行記シリーズ
30万部のベストセラーなんだって!!