ごはんぐるり:西加奈子著のレビューです。
感想:いつもの西さんとちょっと違う!?
西加奈子さん、エッセイは何冊か出しているみたいですが、私はこの本が初めて。タイトルから想像出来ると思うのですが「ごはんぐるり」の「ぐるり」はその周辺と言う意味で、ごはんにまつわるお話です。
限られたテーマだから、西さんの旨みがちょっと足らない気がする。と思っていたら、あとがきには「後半結構何を書こうか悩んだ」とあります。
また、西さんはエッセイを書くときはなるべく格好良くならないようにと 意識しているそうですが、今回は比較的「上品」や「素敵」に寄り添ったそうです。うんうん、そんな感じするよ~西さん!もっといつもの調子でいいのにーと、ファンの一人としては勝手に思うのです。
トルコ・セネガル・ベネズエラ・フィンランドの料理を習ったり食べたりする企画みたいなものが入ったのも、力尽きてネタ集めに行ったのかしら?と感じずにはいられないのですが、それはそれで、西さんらしいレポートのようで楽しいです。
とにかく、西さんの話す関西弁でひとり突っ込みする言葉の数々がいちいち可愛いなぁーと感じ、その感じは実際、小説を読むとよく出会うものなんですよね。そういうところがなんだか嬉しくって。
こんなにお洒落やのに?
え、お洒落やん
待って!お洒落やん!
ほら、お洒落やん!
お洒落やんって!
お洒落!
でも、やっぱりお洒落やんなぁ。
ひとつの話にこれだけのパターンを使って「お洒落」を連発する西加奈子!しつこいという感じはまったくなく、むしろキュートに見えるから
不思議なんですよねぇ。また「万人ウケする春巻き」を香川真司に例えるこのセンスには思わず声を出して、「ナイス!」と言ってしまった。
西さんの世界・雰囲気は充分出ている一冊。また最後のお楽しみとして「奴」という短編小説が載っています。エッセイだけと思いきや最後に小説で〆る。ちょっと得した気分です。





