女の甲冑、着たり脱いだり、毎日が戦なり: ジェーン・スー著のレビューです。
女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。 (文春e-book)
- 作者: ジェーン・スー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: Kindle版
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感想:オーガニックなんてちっ!って思っていたはずが・・・
自分自身もそうだけど、いろんな意味で人生の過渡期を迎えている作家さんの本を読むのが好きだ。特に「もう若くはない」と感覚としてではなく、はっきり身体の衰えを実感する中年期。
そんな「老い」との闘いの様子を、物書きならではの的確な視点で綴られたエッセイは「そうそう、そうなんだよ!」と膝を打ち笑ったり、青くなったりしながら大きく共感できる時間がなによりも楽しい。
ということで、アラフォー真っ只中のジェーン・スーさんです。角田光代さん、酒井順子さんと、これまで比較的物静かに中年期のことを語るエッセイを読むことが続いたが、スーさんはどちらかと言うとパンチを利かせながらガッシガッシと語るというか喋るスタイル。
テーマごとに「カン!カン!カン!カン!」ってラウンドを告げる鐘の音が響いてくるようで、こちらもオチオチしていられません。
オーガニック野菜やヨガなど「ちっ」っと思っていたものが、実際体験してみて大きく見方が変わったり、いつの間にやら七分丈のレギンスが姿を消してしまい呆然としたり、プチトマトを育ててみたらえらい勢いで増えてしまい持て余したり、これらひとコマひとコマのスーさんの心の叫びや嘆きが、びゅんびゅん飛んで来る。そしてすべてが吐き出されると1ラウンド終了。
するとどうでしょう。あらっ?こちらの気持ちまでもスッキリしているじゃありませんか!オーガニックやヨガなんかより、スーさんの話の方がデトクッス効果は高いんでない?(笑)
言葉選びのセンスがあり、一気に人を惹き込む、いや、巻き込んでしまう話術がある。話の展開も早く、いろんな意味で頭の回転が速い方なんだろうな。今度、ラジオの方もじっくり聴いてみたいと思う。
私的には三浦しをんさんとの対談集など出していただけないかと願っている。めちゃめちゃ辛辣トークでに盛り上がりそうな気がするのだが・・・(笑)




