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【レビュー】高峰秀子 夫婦の流儀: 斎藤明美

 

高峰秀子 夫婦の流儀: 斎藤明美著のレビューです。

高峰秀子 夫婦の流儀 (とんぼの本)

高峰秀子 夫婦の流儀 (とんぼの本)

 

 

 

ちょっと窮屈と感じたが、それが普通の生活になっている人もいるんですねぇ。

 

 

どこの本屋でも結構、この美しい方の表紙を見かけませんか?
すっと気になっていた女性の一人だったのですが…。

 

高峰秀子と高峰三枝子。
「高峰」というだけで、ずっと同一人物だと勘違いしていました!
あのフルムーンのCM(古)で温泉に浸かっていた方の若いころの本かぁ~と。

 

…ということで、「秀子」のほうは全く知らない人だったと判明し、さっそく彼女の歴史を探るべく借りてきました。

 

本書はこの高峰さん夫婦の55年貫いたという夫婦の流儀を綴ったもので、「約束・収入・住居・食事・子供・喧嘩・趣味・礼儀・時間・老い」という10のテーマをもって紹介されています。

 

対談あり、養女の明美さんの秘話ありと、ご夫婦の生活が手に取るように分かります。また仲睦ましいお二人の写真は、さすが女優さん。とても美しいものばかりです。

 

しかし、ファンの方が多い中こんなことを言うのもなんですが、どうしても心に響いてこないというか、体温が感じられない雰囲気なんですよねぇ。これはあくまでも私の感じたことではあるのですが…。

 

はじめは、旦那さんとの格差結婚で、高峰さんはご自身の出演料について

 

くれるお金はありがたくいただいて二人でドンドン使っちゃいましょう。
でも女優商売なんてしょせん浮草稼業、やがて私が単なるお婆さんになった時は、あなたが働いて養ってください」

 

と、おっしゃっていて、なんてさっぱりした男前気質の方なんだろうと楽しく読んでいたのですが、途中から、高峰さんの完璧主義な様子にちょっと息苦しさを覚えました。

 

 

 

葉物を1枚1枚丁寧に洗う姿からその完璧さ、几帳面さが見えるのですが、旦那さんも彼女の洗った生野菜じゃなきゃ信用できないと外では食べなかったという。

 

他にもこのご夫婦、欠伸、ゲップ、くしゃみ、咳などの生理現象を娘も見たことがないそうです。うーむ。そんなことって可能なの???風邪引かないの?

 

その他、ちょっとなぁ…ということが結構あって、とにかく別世界の方の話を淡々と聞いていたような時間でした。

 

高峰さんには友達も血縁と呼ばれる人とも縁を切っていたそうだ。
「友達なんか要りません!」と言い切る彼女の唯一の存在はご主人のみ。

 

このクールな言葉、なかなか言えませんよね。恐らく私はこの冷やっとした人柄にたじろき、どうしても最後まで馴染めなかったのだと思う。

 

もちろん中には女性の先輩として、潔さとか、シンプルな生活とか役に立つ部分も数多くあったのですけどねぇ…。

 

というわけで、高峰さんの生き方その他、評価がとても高いというのは重々承知していますが、私個人としては、その人物像に共感ができなかった。

 

「もっと彼女のことを知ってから言えよ!」とファンのお叱りを受けそうですが…。

 

本自体はどうのこうの言うまでもなく、構成も面白く、写真も美しいものばかり。ご興味のある方はこの大女優さんの私生活を覗いてみてください。

 

とりあえず、高峰には秀子と三枝子という二人の大女優さんがいたことが分かってよかった、よかった。