ティファニーのテーブルマナー :W.ホービング著のレビューです。
ユーモアたっぷりのテーブルマナー本。挿し絵もキュートです。
ちょっと前に再ブレイクした一冊。
私の場合は初読みが高校の時、ホームステイ先で恥をかかないようにと慌てて買って来たんだと思うのですが、役に立ったという記憶が全くないのがなんとも。
さっそく再読してみますと、ユニークなアドバイスの連続というか「そこまで突っ込んでこなくてもいいよ」というお節介的な言葉が飛び交っています。
着席するところから、スープ、肉、魚、サラダ、デザート....という括りでマナーを紹介。
ナイフ、フォーク、スプーンの持ち方など丁寧に。
アスパラガスは茎があまり長くなければ手で食べます。
なんてあるけど、そんな場面見たことないし…。
そんなことする方が逆に勇気がいるんですけど…。
女性向けと思いきや、男性へのアドバイスも出てきます。
もし、女性の服に水をこぼしたら、失礼しましたとわびますが、
自分で拭いてはいけません。誤解を招くことがあります。
極めつけは…
気弱では女心はつかめないということを、どうぞお忘れなく…
テーブルマナーの範囲超えちゃってます。
最後の章が「べからず集」で、こんな調子のおとぼけっぽいアドバイス満載ですがいたって真面目なモードを保っているのが面白い。
テーブルマナーも色々な流儀があるそうですが、これぞティファニー式!優雅で魅力があり、自然であることをモットーにしたテーブルマナー本。ユーモラスも交えて楽しむスタンスは、食事の時も同様に大事なことなんだということを、何気に教えてくれています。
再読したはいいけど、最近、こんな素敵なコース料理を食べる機会もめっきり減り、役立たせたくても役立たせようがないという…。フィンガーボールで指を洗いたい!っていうのに!