親の家を片づける:ゆうゆう特別編集のレビューです。
親の家を片づける―ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか? (ゆうゆう特別編集)
- 発売日: 2013/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
感想・内容
ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか?
親の家の中を見回して、「ものが多いな」と感じた方は一度是非、この本を読んでおくと良いと思います。特に高齢者の親の住む家は、物が多いだけで怪我をするリスクも増え、深刻な問題になりかねません。
本書は15名の方の体験記。
親の家を片づけることが、肉体的にも精神的にもいかにハードな作業になるのかを語ってくださっています。
同じ片付けでも十人十色。親・子・兄妹・それぞれの想いがぶつかり合いすんなり進むケースは本当に稀だということに気づかされます。
なんでここまで物が増えたのか?どうして片づけていないのか?
そこには身体的に無理になったこと、精神的に難しくなったことなど、高齢者の気持ちも理解できる。
片づける側の年齢も50代から60代と、本人自身も体力的にも厳しくなってきている時期にこの問題と向き合うことが多いそうで、片づけはじめて数年かかったなどという例も多い。
自分の住む町と実家のある町が飛行機で移動しなければならない方も居て、何回も往復されていた。まさに気力・体力勝負になってきます。
これを読んでやはり日ごろからの親子のコミュニケーションは大事だと思う。また、自分自身も物を増やす生活を見なおさなければと思いました。
自分で扱える範疇の生活用品。味気ないかもしれないけど、慣れればそれはそれで成り立っていくのだろう。
実家暮らしの方も、離れて暮らしている方も、一度この機会に親の持ち物をチェックしてみると良いと思う。心構えがあるだけでも、だいぶ違うと思うのです。
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