じつは、わたくしこういうものですのレビューです。
もしかしたら、本当にある仕事かもしれない!?
小説の中には一風変わった職業や、こんな店が実際あったらいいな~
なんて思うことが多い。本当には「ない」からこそ夢も持てるし
妄想も膨らむということなんですけどね。
本書はそんな夢の中や小説の中で出合うような、
不思議でわくわくするお仕事に就いている方たちに
インタビューし、その仕事内容が明かされてゆくというもの。
ちゃんとその仕事をしている人の写真がある。
その仕事で使われている道具などの写真もある。
だから、いつしか本当にこれらの職業は存在しているのだという
感覚で読んでしまう。罠だ、罠。
さぁ、どんな職業人に出合えるかちょっとだけ紹介しておこう。
どーしても迷ってしまって自分ではもうお手上げ!
そんな時は「選択士」にお願いしよう。
なかなか閃かない!考えれば考えるほどアイディアが浮かばない。
そんな煮詰まっている貴方には「ひらめきランプ交換人」にお願いしよう。
もしかしたら、電球が切れているかもしれませんからね。
そうそう、<チョッキ食堂>というお店も行ってみませんか。
ご夫婦でやっている食堂なんです。
来店したら、まずは「チョッキ」を選ぶんですってよ。
どうして?それは読んでからのおたのしみということで。
──どうですか?ちょっと気になるお仕事ではありませんか?
さて、最後にこれらの人々の
「じつは、わたくし本当はこういうものです」
とういう章がある。
ネタバレのように登場した人々の
「本当(現実)の仕事」が紹介されていて、
ここでようやく私も現実に戻って来た感じがしました。
というのもね、
最終話の「シチュー当番」の<冬眠図書館>の話が
あまりに魅力的で、ずっぽりハマってしまったから。
ええ、こんな図書館が実際にあったら、必ず利用者になりますとも。