うずまきぐ~るぐる 

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【レビュー】草祭:恒川 光太郎

 

草祭:恒川 光太郎著のレビューです。

草祭 (新潮文庫)

草祭 (新潮文庫)

 

 

さぁ、怖いものシーズン開幕です!まずは「美奥」へ


恒川作品は面白いと思う反面、それと同じくらい書評を書くのが難しい・・・という図式がほぼ出来上がっていて、書くべき材料は揃っているにもかかわらず、料理が出来ない状態です。

 

読み終わって自分のなかで、今回の舞台「美奥」の風景は鮮明に浮かび上がっているんだけど、あの町の不思議な出来ごとをどう言えばよいのか・・・・。

 

「美奥」ってこの世界のひとつ奥にある場所なのです。

 

「この世界のひとつ奥」・・・この微妙な境界線、どこにあるか判らない曖昧な場所で起こる不思議なできごとのあれこれを書評にすること自体そもそも無理なんですわ(笑)──と自分に言い訳をしたところで、ざっくり感想を。

 

「けものはら」へ4年ぶりに行ってみると、失踪した友人がいて、そして彼を捨てた母親の死体が横たわっていた。

 

と、一話目から例により訳のわからない場所へ連れて行かれるわけです。(ひえ。。例によりが「霊により」と変換された!)

 

こんなシーンも、サラッと描かれているけど、かなりゾワゾワさせられるんですよね。しかし、結末は切ない気持ちになるという、気持ちの上でも収拾がつけにくい状況がなんとも言えない。

 

「くさゆめがたり」は美奥の由来を案内するような物語。
叔父を薬草で殺してしまったことから展開する話の流れは読む意欲がどんどん湧いてくるような内容です。


生まれ変わりとか因縁のとか、タイムスリップしながらあれこれ感じることが多かったこの作品が5編の中で一番好きです。

 

ということで・・・
また独特な時間旅行から帰って来た気分です。

 

ほんと、鮮明な世界が目の前に広がっているのに、ちゃんと言葉や文章にして伝えきれないもどかしさが・・・。書かなきゃいいのに、まだの方に読んでほしいので、とりあえず感想を述べてみました(笑)

 

さぁ、そろそろ怖いものが読みたくなるシーズン到来です。
オープニング的に読むのに良いのではないかな~。