死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った:斧名田マニマニ著のレビューです。
「萌え」ポイントにいちいち反応!・・・お局的読書の巻
(本が好き!の献本書評です)
献本をお引き受けするにあたり、いつも以上に読みこなせるのか不安に思ったわけですが、自分にとってあらたなるジャンルを開いてみるのもいいかな・・・と、思い切ってラノベにチャレンジしてみました。
とは言え・・・・
早速、豪速球でやってくる初恋の話に戸惑いまくる私。
例えば、恋の始まりを予感させるちょっとしたハプニングとか、
例えば、校庭で走っている姿が気になって授業どころではなかったりとか、
例えば、告白されてからの心のざわめきとか、
例えば、はじめて手をつないだ瞬間のドキドキとか、
例えば、思いがけない突然のキスとか・・・・
恋愛のワン・ツー・スリーとでもいうものが、順をおってやってくるストーリーに「わっ、わわわ」と思わず後ずさりしそうになるほどストレートに描かれていて、ものすごく恥ずかしくなる。官能小説よりなんだかドキドキするものが!
いや、これ現役の制服世代の学生たちにとってはきっとリアリティある風景なんだろうけど。とにかく慣れるまで自分の居場所がないというか、間違って制服着た中年が教室に入れられちゃった状態でした(笑)
前置きが長くなりましたが、内容はいわゆる学園恋愛もの。舞台は鎌倉、季節は夏。
鎌倉では毎年「花火大会」が行われ、主人公の陵介は同級生と花火大会の準備を手伝うことになる。
陵介は恋愛真っ只。しかし、陵介の初恋相手・支倉由依は残りの命が3か月しかないという。そこには驚愕な事実が隠されているのだが・・・。
微妙な三角関係があったり、由依の様子が謎めいていたりと、読者を引き込んでゆく要素を盛り込みながら刻々と季節は移り行く。
ストーリーはそこそこ楽しめるのですが、お局読者としてはどうにもこうにも由依の言動に注目してしまう。「けっ。こういう女子に男子はコロッとまいってしまうのか」と、つぶやいてしまう始末。
そう、由依はいわゆる「ツンデレ」ってやつですね。外見はセーラーが似合う色白でサラサラ黒髪の華奢な少女。怒って陵介を突っぱねたかと思いきや、次の瞬間、彼の服の裾を指先で引き止めちゃうような・・・・ね。心を射止めるような意味深な言葉を言い残したりと、その巧みな言動にこれは男心をくすぐるわな・・・と。
でもさー、こんな男性にとって都合のよい理想的な子っているのん?・・・なんてストーリーそっちのけであれこれ「萌え」部分を潰したくなるような衝動が!
まぁ、女子が好む王子様的ストーリーも女子の都合のよい展開になっているからあんまり言えないけれども(笑)
さてさて、話は切ないラストへと向かう。果たしてこの本のタイトルの意味は・・・・
なんとなくロマンス漂うラストという雰囲気だけれども、んーなんだろう、私的には「女の執念」みたいな怖さをちょっと感じたな。まぁ、タイトルからしてそのムードはありますもんね。
最後に、表紙裏のあらすじ及び一章に入るまでの前ページは読まないほうがいいかも。ネタバレまでとは言わないが、彼女の正体が最初に書かれちゃっているんですよね。これはいかがなものかと・・・・。謎はもっと小出しにしたほうが良かったのに・・・。
ということで、ラノベ満喫いたしました。サクサク読める感じは心地良いものですね。制服を卒業した読者としては、忘れてしまったあの頃のひとこまひとこまを拾いにゆくような感覚があって、ちょっと新鮮でありました。






