東京防災:東京都総務局総合防災部防災管理課著のレビューです。
知っていて損なことはひとつもない!
ご存じの方も多いと思いますが、本書は東京都民に無料配布されたものです。
本来こういうものは戴いたらすぐ読むべきものであるのに、運転免許の更新時にもらう冊子のようなものというイメージがあり、そのうち読むか・・・と、パラッと見て終了。
しかし、今回の熊本の地震関連で流れてくるツイートに、この本からの情報が数多くあり、これは本気で読まなければと思いました。
30年以内に70%という確率で発生すると言われている「首都直下地震」。そして今や大地震は日本全国どこで起きてもおかしくない状況であることは、国民が感じていること。であるのなら余計に準備できることはしておきたい。
本書は今やっておくべきことを中心に、発生→直後→避難→避難生活→生活再生へと大震災のシミュレーションが図解で分かりやすく紹介されている。
特に第4章の「もしもマニュアル」は、応急処置や身近にある物の有効利用法を紹介。今回ツイッターで頻繁に見かけたレジ袋を使った簡易おむつをはじめ、ランタン、食器など、サバイバル本のようで、参考になる項目ばかり。
大地震が起こるたびにマスコミその他で様々な注意点や備蓄品などの紹介がされるものの、知識ばかりでなんとなく頭の中が整理されていない気がしていたが、この本であらゆる場面を想定し、時間軸に沿って何をするか、何が必要か等、バラバラになっていた知識をまとめるいい機会になりました。
また、地震がメインではありますが、集中豪雨、大雪、竜巻、火山噴火、テロ等その他の災害対策も軽く紹介されています。
知っていて損なことはひとつもないし、知っている、分かっていると思っていても、案外時間が過ぎると忘れていることも多い。
お手元にある方はぜひ一度きちんと読んでおくといいと思います。そして読んで満足するのではなく備えるものなどの点検を。
図書館の新刊本コーナーで見かけたこともあるので、もしかしたら、みなさんのご近所の図書館でも置いてあるかもしれません!
英語・中国語・韓国語の3つのバージョンもあるそうなので、日本暮らしが日の浅い外国の方が身近にいらっしゃる方は、彼らに一冊渡しておくと良いんじゃないかな。
販売は都庁や一部書店で。東京観光土産としても良いかも(笑)
ネットでも読めるみたいです!!
こちらも東京都から。