Web Analytics Made Easy - StatCounter

うずまきぐ~るぐる 

*** 新しい本との出合いがきっとある★書評ブログ ****

【レビュー】カレセン―枯れたおじさん専科:アスペクト,ビジネスアスキー

 

 

  カレセン―枯れたおじさん専科のレビューです。

カレセン―枯れたおじさん専科
 

 

枯れたおじさまとは?その実態を探る

 

センセイの鞄」「ダーリンは70歳」と、年上のおじさまとの恋愛本を読み進める日々。次の小説に向かう前に本書を選んでみた。

 

「センセイの鞄」を読んでいるうちに「カレセン」という言葉が流行っていたことを思い出し、早速その実態を探りたくなり、ゴリゴリ掘り出してきたのがこの本。その名もまんま「カレセン」。

 

他人様をなにかのジャンルにくくりつけてしまうというのはよろしくないけれども・・・好奇心が勝った(笑)

 

ん~一体どのくらいの年齢のどんな男性のことを指すのだろうか。今の60代なんて若いものね。さんまさんが枯れたオヤジとはとても言えないし、はたまた舘ひろしとか色気ブリブリでなんか違うでしょう。

 

困った・・・枯れた男性という人が具体的に思い浮かばない。雰囲気だけ考えると、大学の時にお世話になった教授かな。忙しい大先生にも関わらず、カメラぶら下げ、ニコニコしながらひょっこりわたしの実習を見に来てくれたというその猫っぽい気ままな行動を思い出し「こんな感じか?」って思ったけど、ん~やはり「枯れ」というより、自分的にはおじいちゃんかなぁ・・・。

 

本書に取り上げられていた枯れたおじさまをピックアップすると、


・蟹江敬三
・土屋賢二
・柳家喜多八
・夏目房之介
・有田芳生
・いかりや長介

 

なるほど~。やはり自分の描いている「像」と違うものがある。

 

 

 

萌えポイント、えぇーそこなの?

 

それはさておき、本書冒頭に「カレセン座談会」なるものが掲載されている。個人的にはここが一番おもしろかった。一体どういう女性たちが、どういった経緯で目覚めたのか、萌えポイントは?等、爆笑を誘う。

 

幸薄そう、小動物系、偉ぶった感じがない、孤独、かなわねぇなって感じ、かわいそう、悲しそう

 

彼女たちは枯れたおじさまの好みの特徴を喜々と語る。中には、北野武や緒方拳のような、ちょっとキレているっぽい人が好みという人も!

 

萌えポイントもなんと言っていいのやらってものも。「糖尿病」「尿道結石」などを患っているという男性もいいとか。要は彼を心配する自分に酔うというか、その願望は果てしない。

 

そんな彼女たちのおじさま贔屓のきっかけは結構若い頃からという。同世代の男子たちとは一味違うものを薄々感じていたのでしょうね。

 

やたらとイニシアチブを取る人やギラギラした人は疲れる。ただ一緒に座ってるだけで楽しくて、かといってこっちがバカにされてる感じでもなくて、認めてくれてて、がんばらなくていい。そういうおじさんがいい。

 

と、言いたい放題(笑)ん~解ったような、解らないような。けど、やっぱりうるさくない余裕のある男性ってことなのかな~。

 

本書はその他に、カレセン関連の書籍、映画、海外のオヤジ、コラム、インタビュー等々いろいろな角度から考察している。

 

ってことで、自分なりの枯れたおじさまを見つけられるか期待したが、心当たりのある人物は相変わらず思い浮かばず。音楽のページに出ていたあの「ルビーの指輪」の寺尾聰はどうだろう。最近お見かけしないが、いい具合に燻されていそうな予感。

 

飲むときは高田純次さんのような陽気なおじさんの方が個人的には楽しくて好きだけど(笑)みなさんのイメージする枯れたおじさまって誰ですか?

 

さてさて、最後に、貴方は枯れた男性(予備軍)か? 女性の貴女は身近に枯れたおじさまがいるか、是非チェックを!
 
□ 一人の時間をもてあまさない。
□ 路地裏が似合う。
□ ビールは缶より瓶。
□ ペットは犬より猫が好き。
□ ひとりでふらっと寄れる行きつけの店がある。
□ さりげなく物知り。
□ 携帯やメールに依存しない。
□ 金や女を深追いしない。
□ 自分の年齢を受け入れている(若ぶらない)。
□ 人生を逆算してみたことがある。
□ 年をとってからのほうが、若い頃より断然カッコよくなった         ────男の「枯れた」魅力とは? より。